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ゆうちょ銀と銀行間の振り込み、全面的に可能に・全銀協が発表

 全国銀行協会の杉山清次会長(みずほ銀行頭取)は27日の定例記者会見で、ゆうちょ銀行に対し、全銀協が運営する全国銀行データ通信システム(全銀システム)への接続を認めると正式発表した。全国の民間金融機関とゆうちょ銀の間での振り込みが全面的に可能になる。

 接続時期は来年1月をめどにしているが、利用者への周知徹底や接続試験の結果などを見極めたうえ確定させる方針。杉山会長は「早ければ1月だが延びる可能性もある」と述べた。

 ゆうちょ銀は貯金の預入限度額(1人当たり1000万円)の撤廃を政府に要望している。地方銀行業界にはゆうちょ銀の規模拡大への懸念が強く、全銀システムへの接続にも反対論が根強かった。杉山会長は「限度額撤廃は時期尚早」と反対の姿勢を改めて強調したが「利用者の利便性向上につながることには積極的に取り組みたい」と話し、全銀システムの接続問題とは分けて考えるべきだとの考えを示した。 (19:22)

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