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米国産牛肉:韓牛1頭育てるごとに損失10万円

牛の値段は下がり、飼料の値段は上がる

 韓牛と呼ばれる国産牛を1頭育てるごとに約100万ウォン(約10万6500円)の損失を被る、という研究結果が出た。米国産牛肉の輸入に伴う韓牛価格の下落、国際的な穀物価格の高騰に伴う飼料価格の上昇などが主な原因と分析されている。農協経済研究所は11日、「国際原資材価格の急騰と農業」と題した報告書で、「今年6月30日の時点で、オスの韓牛1頭(600キロ)を育てて売った場合、総売上(肉の価格に、堆肥の販売など副収入を加えたもの)が343万8000ウォン(約36万6300円)であるのに対し、総費用(飼料の価格に賃金など、その他の費用を加えたもの)は441万5000ウォン(約47万400円)に達し、韓牛農家は牛1頭当たり平均97万7000ウォン(約10万4100円)の損害を負うと推算される」という研究結果を公表した。

 オスの韓牛1頭の価格は、米国産牛肉の輸入交渉妥結の1カ月前に当たる今年3月17日の時点では434万3000ウォン(約46万2700円)だった。しかし6月30日には341万3000ウォン(約36万3600円)となり、額にして93万ウォン(約9万9000円)、率にして21.4%下落した。反面、牛1頭が出荷されるまでに食べる配合飼料の価格は、同じ期間に138万7000ウォン(約14万7700円)から154万1000ウォン(約16万4100円)まで上がり、額にして15万4000ウォン(約1万6400円)、率にして11.1%上昇した。今後、飼料価格がさらに10%上がれば、牛1頭当たりの損失額も116万2000ウォン(約12万3800円)にまで増えるものと農協経済研究所では予想している。

クム・ウォンソプ記者

【ニュース特集】米国産牛肉輸入問題

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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