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プライバシー幻想ふたたび
2008-08-12
/
Law/Politics
かつての櫻井よしこ女史のように「ストリートビューは国民を裸にするものだ!」と叫ぶイナゴが大量発生しているようだ。同じ話を繰り返したくないが、今後も同様の騒ぎが起こりそうなので、基本的なことだけ:
まず海外まで紹介された
樋口理氏
の文化論はナンセンスである。私的な空間についての自衛意識は、欧米人のほうがずっと強い。日本の少年がハロウィーンで庭に入り込んで射殺された事件を覚えている人も多いだろう。「他人に自宅を撮られるのは気持ち悪い」というのは東洋も西洋もなく、現に欧米で訴訟が起こっている。
「地図データとリンクされるのがプライバシー侵害だ」という批判も、以前の騒動のとき、地図データベースについて出てきた話だ。おかげで田園調布などの住宅地図は、空白だらけで使い物にならない(個人情報保護法で世帯主の氏名は個人情報に含まれるので、これは助からない)。ストリートビューもopt outにしているようなので、穴だらけで使い物にならなくなるおそれが強い。
根本的な点は、
プライバシーは法的に保護さるべき人権ではない
、ということだ。これは普遍的な権利ではなく、1890年に
Warren-Brendeis
の論文で「有名人が私生活を撮影されない権利」として提唱された特殊な概念にすぎない。プライバシーを人権とするかどうかについては、1980年代に論争があったが、これは表現の自由を侵害する権利なので実定法で保護するのは好ましくない、というのが世界の通説だ。日本の法律も「プライバシー」という言葉は避けている。
ところが日本人は、もともとプライバシーという概念を知らない(訳語さえない)ので、逆にそれを絶対視するのが「進歩的」だと思い込む傾向が強い。日弁連は、2002年の人権擁護大会で
「自己情報主権」
なるものを宣言した。これを主張する藤原宏高弁護士に「ではあなたが私を批判した文章から私が『自己情報』を削除しろと要求したら、あなたは従うのか」と討論会で質問したら、彼は絶句してしまった。
このように短絡的な感情論で新しい技術を拒む
Luddite
が、インターネットを殺すのだ。これ以上、同じ話はしたくないので、厳密な議論は
論文
を読んでください。きちんと勉強したい人は、Posnerの
"The Economics of Justice"
をおすすめする。
コメント (
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コメント
技術進化で
(
comap
)
2008-08-12 10:46:20
しかし、さすがに自分が何か道端で見られたくないことやっちゃったのがバレバレの可能性というのは厳しいかもですね。
この件は技術で通過できるんじゃないでしょうか?
同じ場所の異なる複数のデータを自動解析して人物が一切存在しない映像に合成する技術、とか。グーグルならこのぐらい出来る気がしますが(笑
いつものイナゴです
(
田中健
)
2008-08-12 11:25:04
今回は全面的に賛成です
何でもかんでも”プライバシー”で一括りにして
とにかく保護しとけば問題無いだろうという
やはり日本人的な事無かれ主義を象徴していますね
そんなに個人情報を露呈したくないのなら
まずは自宅の情報が外から見えないようにして、
ゼンリン等から普通に販売されている個人宅まで詳細に記入されている地図とかを告発するべきでしょう(笑
そもそもグーグルアースが登場した時点で騒がなかったのもアレですね
カセットテープに録音するのはOKでCDRにコピーするのはNGみたいな感情論で騒いでいるだけな気がします
水道やガスの検針で毎月他人が敷地内に侵入している事すら知らないような人がここぞとばかりに騒いでいるのでしょうね
日本人特殊論
(
Ken
)
2008-08-12 12:38:12
「日本は特殊なんだ」というありがちな勘違いですね。(なんとなくマクロ的に変わった「特徴」は沢山あると思いますが、これだって)。
自分の陣地を侵されたくないのは一緒ですが、ひとつ特徴があるとしたら日本の「パブリックなところでさらし者になることに対するとても強い恐怖感」じゃないでしょうか? 程度の問題なので、アメリカ人がこれに対して全く嫌なわけではないけど「強い個人」に拠り所が求めることが多い彼らはこれに対する耐性はもう少しあるかなと。
新技術が導入される時によくある反応
(
satahiro1
)
2008-08-12 13:00:43
今回の議論を読んでいて二つのことを思い出した。
明治維新の頃、欧米列強との交流と共に新しい技術が流入してきた。その中の一つである"写真"が入ってきた時に日本人は「魂を抜かれる」と写真撮影を嫌がったそうだ。
またその数十年後、大阪府内で高野山に参拝するために敷設された鉄道が、「飼っている豚が驚く(子供を生まなくなる)。」と言う理由で路線変更を余儀なくされたとのこと。
写真撮影の件は当時の日本人だけでなく、現代においても他地域と途絶した地域("未開"の地)に新技術が入る時に大方の人間が示す反応らしい。
また、家畜(既得権)を優先するが故に進歩的な技術を忌避することもままあるようだ(この地域は鉄道が通った地域よりさびれ、府内では珍しく他市と合併した)。
このように新しいものに対する、嫌忌の念や漠然とした恐れは人間の本質的なものなのであろう。
では、私たちは短絡的な感情論で新しい技術を拒むという傾向をどうすれば克服できるのだろうか?
それとも本質的なもの、本能的なものとしてあきらめなければならないものなのだろうか?
Unknown
(
magnu
)
2008-08-12 14:12:46
ストリートビューの進んだアメリカの映像を見ても、日本の住宅は敷地面積が比較的狭いため、道路から見られる風景には大きな違いがあります。そのため公道からの風景だけでなく、家の内部まで映りかねない。
とは言ってもストリートビューを全否定する根拠にはなりえないですが、Googleの担当者の無神経な発言は火に油を注ぐようなものです。アンテカでも紹介されたように、日本の安心は(山岸俊男氏の言う)信用社会によって担保されたものなので、表札はそもそもネットに公開されることなど前提としていない。新しい技術はその普及の初期に反発が大きいですから、まずは都市部の幹線道路に限定したほうが良かったかもしれませんね。
樋口氏の意見が参考になるのは、ストリートビューが関連した、マスコミの注目を集める事件が起こってしまうと、今の政府下においてはまず間違いなく規制強化されるということです。
誤解のないように
(
池田信夫
)
2008-08-12 15:13:48
私は「プライバシー権」を法的に認めるべきではないといっているだけで、山形浩生が難癖つけたように「プライバシーを否定」しているわけではありません。山形が「私は早漏である」というプライベートな事実を隠すのは自由です。しかし、それを公開のメーリングリストで書いたら、どこに転載されても、他人の言論を統制する「自己情報コントロール権」なんかないのです。
もちろん私人間の交渉として「私の自宅をストリートビューに出すのはやめてくれ」とグーグルに申し入れるのは、その人の自由です。ただしグーグルがそれに従う法的義務はない。私にとっては、これによってサンフランシスコやニューヨークの風景も見えるし、都心のビルをたずねるときも位置関係がわかって便利で、メリットは大きい。そういうプラスマイナス両面を考え、バランスのとれた評価をすべきです。
ショック療法は良くない
(
Yu
)
2008-08-12 16:43:12
初めてのコメントになります。よろしくお願いします。
技術の進歩は止まらないのでストリートビューが無くなる方向には行かないでしょう。問題は、ストリートビューによって発生する新たな問題にどう対処するかです。
今までも公になっていたといっても、それを見る可能性のある母数は非常に小さく、また地理的な手間もあり、それが意識されない防波堤になっていました。しかし、それが世界中の人に、手軽に見られるようになってしまった。
個人的には、環境が「いきなり」変わってしまったのが問題だと思います。そういう環境に向けて構築していたものではありませんので。
ショック療法は良くありません。少しずつ、各自が対応する時間を残しつつ移行していくことが重要だと思います。
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この件は技術で通過できるんじゃないでしょうか?
同じ場所の異なる複数のデータを自動解析して人物が一切存在しない映像に合成する技術、とか。グーグルならこのぐらい出来る気がしますが(笑
何でもかんでも”プライバシー”で一括りにして
とにかく保護しとけば問題無いだろうという
やはり日本人的な事無かれ主義を象徴していますね
そんなに個人情報を露呈したくないのなら
まずは自宅の情報が外から見えないようにして、
ゼンリン等から普通に販売されている個人宅まで詳細に記入されている地図とかを告発するべきでしょう(笑
そもそもグーグルアースが登場した時点で騒がなかったのもアレですね
カセットテープに録音するのはOKでCDRにコピーするのはNGみたいな感情論で騒いでいるだけな気がします
水道やガスの検針で毎月他人が敷地内に侵入している事すら知らないような人がここぞとばかりに騒いでいるのでしょうね
自分の陣地を侵されたくないのは一緒ですが、ひとつ特徴があるとしたら日本の「パブリックなところでさらし者になることに対するとても強い恐怖感」じゃないでしょうか? 程度の問題なので、アメリカ人がこれに対して全く嫌なわけではないけど「強い個人」に拠り所が求めることが多い彼らはこれに対する耐性はもう少しあるかなと。
明治維新の頃、欧米列強との交流と共に新しい技術が流入してきた。その中の一つである"写真"が入ってきた時に日本人は「魂を抜かれる」と写真撮影を嫌がったそうだ。
またその数十年後、大阪府内で高野山に参拝するために敷設された鉄道が、「飼っている豚が驚く(子供を生まなくなる)。」と言う理由で路線変更を余儀なくされたとのこと。
写真撮影の件は当時の日本人だけでなく、現代においても他地域と途絶した地域("未開"の地)に新技術が入る時に大方の人間が示す反応らしい。
また、家畜(既得権)を優先するが故に進歩的な技術を忌避することもままあるようだ(この地域は鉄道が通った地域よりさびれ、府内では珍しく他市と合併した)。
このように新しいものに対する、嫌忌の念や漠然とした恐れは人間の本質的なものなのであろう。
では、私たちは短絡的な感情論で新しい技術を拒むという傾向をどうすれば克服できるのだろうか?
それとも本質的なもの、本能的なものとしてあきらめなければならないものなのだろうか?
とは言ってもストリートビューを全否定する根拠にはなりえないですが、Googleの担当者の無神経な発言は火に油を注ぐようなものです。アンテカでも紹介されたように、日本の安心は(山岸俊男氏の言う)信用社会によって担保されたものなので、表札はそもそもネットに公開されることなど前提としていない。新しい技術はその普及の初期に反発が大きいですから、まずは都市部の幹線道路に限定したほうが良かったかもしれませんね。
樋口氏の意見が参考になるのは、ストリートビューが関連した、マスコミの注目を集める事件が起こってしまうと、今の政府下においてはまず間違いなく規制強化されるということです。
もちろん私人間の交渉として「私の自宅をストリートビューに出すのはやめてくれ」とグーグルに申し入れるのは、その人の自由です。ただしグーグルがそれに従う法的義務はない。私にとっては、これによってサンフランシスコやニューヨークの風景も見えるし、都心のビルをたずねるときも位置関係がわかって便利で、メリットは大きい。そういうプラスマイナス両面を考え、バランスのとれた評価をすべきです。
技術の進歩は止まらないのでストリートビューが無くなる方向には行かないでしょう。問題は、ストリートビューによって発生する新たな問題にどう対処するかです。
今までも公になっていたといっても、それを見る可能性のある母数は非常に小さく、また地理的な手間もあり、それが意識されない防波堤になっていました。しかし、それが世界中の人に、手軽に見られるようになってしまった。
個人的には、環境が「いきなり」変わってしまったのが問題だと思います。そういう環境に向けて構築していたものではありませんので。
ショック療法は良くありません。少しずつ、各自が対応する時間を残しつつ移行していくことが重要だと思います。
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