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ここから本文エリア 出産業務開始/公立みつぎ総合病院2008年08月12日 出産業務を4月以降中止していた尾道市御調町市の公立みつぎ総合病院は、9月から再開する方針を決めた。県内に医師を招くために県が設けた登録制の「ふるさとドクターネット広島」を介して新たに産婦人科医1人が着任することになり、2人体制が整ったため。ドクターネット広島を通して医師が赴任するのは大竹市の阿多田診療所に次いで2例目となる。 この医師は、大阪府門真市在住の高山保守さん(63)。和歌山県の新宮市立医療センター産婦人科部長を7月末に退職した。世羅町出身で、尾三、福山地域の医療機関への勤務を希望し、ドクターネット広島に登録していた。 公立みつぎ総合病院には7月下旬、県から紹介された。高山さんは今月4日、同病院を訪れて現状の説明を受け、5日に就業すると回答した。 高山さんは18日に着任して診療を始め、9月1日から出産業務に携わる予定。病院側は、出産業務を再開するお知らせを院内に掲示するほか、インターネットでも知らせる。 同病院は、05年4月から産婦人科医が1人になり妊婦の定期検診、出産業務などを続けていたが、「激務の産婦人科で1人で出産業務も受け持つのは困難」として4月以来は出産業務を中止していた。谷川功一事務部長は「地域の人たちに迷惑をかけたが、9月から安心して出産していただける」と話している。 ドクターネット広島は昨年12月に開設され、高山さんら2人を含めて57人が登録している。(大野正昭)
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