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オグシオ、散った 強敵・地鳴りの観衆…ペースつかめず

2008年8月12日3時0分

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写真拡大中国ペアに敗れた潮田玲子(右)、小椋久美子組=杉本康弘撮影

 小椋久美子(25)と潮田玲子(24)の2人は第1ゲーム前半まで競り合いを続けたが、後は相手の強打をしのぐだけで精いっぱい。ショットはわずかにラインを外れ、第2ゲームもそのまま突き放された。最後まで自分たちのペースをつかめなかった。

 中国ペアがスマッシュを打つたび、観衆からは「ショッ!」。得点すると足を踏みならした。小椋の地元・三重県川越町からの応援団が「ニッポン」コールをすると、「中国、加油(チア・ユー)(がんばれ)!」の地鳴りのような大声援が響き渡った。

 負けた瞬間、2人はラケットを持った手を下げ、がくっとうなだれた。やっと少しだけ笑顔を取り戻し、2人で握手をかわした。バドミントン人気を支えてきたオグシオの五輪が幕を閉じた。

 潮田は「強かった。自分のプレーをさせてもらえなかった。夢の舞台が終わったという感じです」と話した。

 05年4月にスポーツバラエティー番組に出演し、人気が出た。漫画雑誌のグラビアを飾り、日本協会公認の写真集も出した。所属する三洋電機のCMにも登場する。

 最初は「人気先行」への戸惑いもあったが、06年アジア大会や昨夏の世界選手権でいずれも3位になり、メダル候補に。周囲から騒がれても2人の軸はぶれなかった。

 バドミントン人気にも一役買った4年間を、小椋は「たくさんの人が試合にも足を運んでくれると思い、やっていた。応援してもらえて、パワーをもらった」と振り返った。

 潮田は、準決勝に進んだ前田・末綱組について、「ここまで来たらメダルを取ってほしい。全力でサポートします」とエールを送った。

     ◇

 最前列で声援を送った潮田の母睦子さん(51)はしばらくぼうぜんとしていた。小椋の弟晴吉さん(23)は「持ち味を出させてもらえなかったようだ。出場しただけですごいこと。1勝できてよかったと思う。家族からもありがとうと言いたい」。母の光江さん(49)は「よく頑張ったね」とねぎらった。(岡田健、久土地亮)

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