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グルジア、デモ排除し非常事態宣言 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ロシア・CIS
グルジア治安当局は7日、親欧米のサーカシビリ大統領の退陣を求め首都トビリシで6日間のデモを繰り広げた野党勢力を催涙ガスや放水で強制排除。大統領はグルジア全土に対する15日間の非常事態を宣言し、デモなどを禁止、ロシア外交官がデモに関与したと非難した。タス通信などが伝えた。
グルジア外務省は、ロシア大使館の外交官3人を追放すると通告する一方、自国の駐ロシア大使の召喚を発表した。
2003年の「バラ革命」の野党デモで大統領の地位に押し上げられたサーカシビリ氏は、自らに対する辞任要求デモで政治的危機に追い込まれているが、国家がロシアの脅威にさらされていると主張することで強引な排除を正当化する狙いとみられる。
保健当局によると、デモ参加者ら500人以上が負傷し、病院で手当てを受けた。大統領は野党寄りとされる2つのテレビ局にも治安部隊を送り、野党関係者らを拘束、放送を中止させた。アルベラゼ経済発展相は、国営以外の全テレビ局の放送が禁止されると説明した。
非常事態宣言について、ノガイデリ首相は「政権転覆の試みに対応するため」とし、48時間以内に承認を受けるため議会に提示されると説明した。
一方、米国務省のマコーマック報道官は、ロシアが内政干渉したとのグルジアの主張について「もし真実なら、私たちやグルジア政府にとって懸念となる」とし、擁護する姿勢を見せた。