県は11日、新行財政構造改革推進方策(新行革プラン)の第2次案を発表した。尼崎市内の県立尼崎病院と塚口病院の統合を進めるに当たり、外部委員会を設置して統合後の整備内容などを検討することを新たに盛り込んだ。公社など外郭団体については、企画部会案に盛り込んでいなかった26団体の改革方針を付け加えた。
尼崎市内の県立病院統合では、必要となる機能や設備、跡地利用の基本方針などを、地元関係者も参加した外部委員会で検討。来年秋までに方針を出す。
企画部会案発表後に見直しを求める意見が多く出されていた公社など外郭団体の改革については、土地開発公社と道路公社の総務管理部門統合方針に、住宅供給公社も加えることとした。しかし、公社本体の新たな統合再編は盛り込まれなかった。
今後、県議会の審議やパブリックコメントを経て、9月をめどに最終案を策定する。井戸敏三知事は「この改革の断行なくして兵庫の再生はない」としている。【川口裕之】
〔神戸版〕
毎日新聞 2008年8月12日 地方版