谷『ママ金』ならず!佳亮ちゃんゴメン…
2008年08月10日09時22分 / 提供:デイリースポーツ
「北京五輪・柔道女子」(9日)
『ママ金』ならず…。女子48キロ級の谷亮子(32)=トヨタ自動車=は準決勝でドゥミトル(ルーマニア)に敗れ、五輪3連覇の夢を断たれた。残り30秒で3度目の指導を受けてしまった。3位決定戦は一本勝ちで銅メダル。5大会連続メダルを獲得したが、後味の悪い結果となった。谷は進退について「周りと相談して決めたい」と話すにとどめた。優勝したドゥミトルは男女を通じて柔道でルーマニア勢初の金メダルとなった。
◇ ◇
上から3番目に掲げられた日の丸を谷は笑顔で見つめた。もちろん、悔しさはある。だが、これも勝負の世界。「こうして5大会連続でメダルを獲得できたことをうれしく思います。自分としては全力を出せた」と、会見ではスッキリとした表情で戦いを振り返った。
順当に勝ち進んで迎えた準決勝で、波乱は起きた。両者とも指導2つのまま迎えた残り30秒、審判の指が谷を指した。「指導!」。ぼう然と立ち尽くす谷。我に返り、反撃を試みたが、時計の針は待ってはくれない。3連覇の夢を打ち砕くブザーが響き渡る。勝者のドゥミトルが歓喜にはしゃぎ、コーチ席に陣取った園田隆二コーチは審判に怒声をぶつける。その間、谷は目に涙をため、うつむいたままじっと畳を見つめていた。
「審判の先生方の判断だし、しっかり受け止めています」。疑問の残る判定だった。ただ、自分の組み手を求めすぎるあまり、積極性を欠いたのも確かだった。
愛息・佳亮くん(2つ)が見守る中での“ママでも金”は幻に終わった。出産後の大会で昨年のリオデジャネイロ世界選手権は優勝したものの、佳亮くんは不在。国内で行われた07、08年の体重別では観戦してはいたものの、決勝で敗れていた。“眼前V”は悲願だったが、またもお預けとなってしまった。
3位決定戦は豪快な払い腰で一本勝ち。銅メダルを決めたその瞬間、一度だけうつむくと、すぐに顔を上げ、最後は胸を張って畳を降りた。進退については「(帰国後は)まず主婦をしたい」と笑いながら「家族のサポートなくして、チャレンジはない。自分1人では決められないこともある。色んな人に相談しながら、最後は自分で決めたい」と話すにとどめた。恩師の稲田明・帝京女大監督は「みんなの応援を力にして頑張れる子。気持ちが折れたら終わりだが、まだまだやれると思う」と12年ロンドン五輪への挑戦に太鼓判を押したが、次の4年間は肉体の限界との闘いでもある。
「勝って当然の存在でありたいと思うし、それが力であり続けてきたから」と谷は話す。国内大会では2連敗、銀メダルに終わった96年のアトランタ五輪以来無敵だった世界大会でもついに土がついた。国民的スーパーヒロインが大きな岐路に立たされた。
『ママ金』ならず…。女子48キロ級の谷亮子(32)=トヨタ自動車=は準決勝でドゥミトル(ルーマニア)に敗れ、五輪3連覇の夢を断たれた。残り30秒で3度目の指導を受けてしまった。3位決定戦は一本勝ちで銅メダル。5大会連続メダルを獲得したが、後味の悪い結果となった。谷は進退について「周りと相談して決めたい」と話すにとどめた。優勝したドゥミトルは男女を通じて柔道でルーマニア勢初の金メダルとなった。
◇ ◇
上から3番目に掲げられた日の丸を谷は笑顔で見つめた。もちろん、悔しさはある。だが、これも勝負の世界。「こうして5大会連続でメダルを獲得できたことをうれしく思います。自分としては全力を出せた」と、会見ではスッキリとした表情で戦いを振り返った。
順当に勝ち進んで迎えた準決勝で、波乱は起きた。両者とも指導2つのまま迎えた残り30秒、審判の指が谷を指した。「指導!」。ぼう然と立ち尽くす谷。我に返り、反撃を試みたが、時計の針は待ってはくれない。3連覇の夢を打ち砕くブザーが響き渡る。勝者のドゥミトルが歓喜にはしゃぎ、コーチ席に陣取った園田隆二コーチは審判に怒声をぶつける。その間、谷は目に涙をため、うつむいたままじっと畳を見つめていた。
「審判の先生方の判断だし、しっかり受け止めています」。疑問の残る判定だった。ただ、自分の組み手を求めすぎるあまり、積極性を欠いたのも確かだった。
愛息・佳亮くん(2つ)が見守る中での“ママでも金”は幻に終わった。出産後の大会で昨年のリオデジャネイロ世界選手権は優勝したものの、佳亮くんは不在。国内で行われた07、08年の体重別では観戦してはいたものの、決勝で敗れていた。“眼前V”は悲願だったが、またもお預けとなってしまった。
3位決定戦は豪快な払い腰で一本勝ち。銅メダルを決めたその瞬間、一度だけうつむくと、すぐに顔を上げ、最後は胸を張って畳を降りた。進退については「(帰国後は)まず主婦をしたい」と笑いながら「家族のサポートなくして、チャレンジはない。自分1人では決められないこともある。色んな人に相談しながら、最後は自分で決めたい」と話すにとどめた。恩師の稲田明・帝京女大監督は「みんなの応援を力にして頑張れる子。気持ちが折れたら終わりだが、まだまだやれると思う」と12年ロンドン五輪への挑戦に太鼓判を押したが、次の4年間は肉体の限界との闘いでもある。
「勝って当然の存在でありたいと思うし、それが力であり続けてきたから」と谷は話す。国内大会では2連敗、銀メダルに終わった96年のアトランタ五輪以来無敵だった世界大会でもついに土がついた。国民的スーパーヒロインが大きな岐路に立たされた。
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