岡山県内小学生軟式野球チームの頂点を決める、フォーリーフジャパンプレゼンツ第36回岡山県少年野球大会(岡山日日新聞社、岡山県軟式野球連盟主催、OHKスポーツ振興財団共催、フォーリーフジャパン特別協賛、県教委、ホームランドーム後援)は9、10の両日、倉敷市中庄の倉敷マスカットスタジアムと同補助球場で1回戦16試合が行われ、強い日差しが照りつける中、球児たちはハッスルプレーを展開した。県北の8チーム中7チームが1回戦を突破。初出場5チームが県大会初勝利を飾る快進撃ぶりが目立った。一方で昨年優勝の船穂(倉敷)、一昨年の常盤(総社)は初戦で姿を消した。 ◇ 備北、美作、真庭の各地区チームが今年は大健闘。1回戦を相次いで突破し、マスカットスタジアムに県北旋風を巻き起こしている。 大会初戦に登場した加茂(美作)は四回、4者連続バントで常盤(総社)の守備陣を揺さぶり得点を重ねコールド勝ち。宇佐美誠監督は「昨年悔しい負け方をして子どもたちが沈んでしまった。今年はどうしても勝ちたかった」と安どの表情を見せた。 勝北(美作)は1点差の七回裏、内田選手が好投の川辺(倉敷)・河野投手から値千金の本塁打を放ち同点として延長戦に持ち込み、最後は小西選手がセンター前ヒットで劇的なサヨナラ勝ち。「延長戦で本多投手が0点で抑えたのでいけると思った。優勝目指して次も頑張る」と小西選手。2年前に果たしたベスト8以上の成績を宣言した。 落合(真庭)は11年ぶり出場の可知(岡山)に2点差をつけられ、七回裏二死と追い込まれたが、ここから四死球とボークでつなぎ1点差。走者二、三塁の場面で主将の片岡真太郎選手=6年=が右越えの適時三塁打を放ち、落合が逆転サヨナラ勝ち。「自分のバットで決めたかった。自信になった」と片岡選手。初のサヨナラ打にうれし涙がほおを伝った。