岡山放送局

2008年8月11日 21時20分更新

県内の自殺者が増加


岡山県内で去年1年間に自殺した人は453人にのぼり、前の年に比べて33人増えたことが警察のまとめでわかりました。

岡山県警察本部のまとめによりますと、県内で去年1年間に自殺した人はおととしよりも33人多い453人で、この5年間で2番目に多くなりました。

自殺した人を性別で見ると、男性が321人で、女性が132人となり、年齢別に見ると、60歳以上が最も多く192人を占め、50代が92人、40代が68人でした。

職業別に見ると、無職が254人と全体の56.1%を占めて最も多く、次いで、会社員などの被雇用者が111人、自営業が60人となりました。

さらに原因や動機では、最も多かったのがうつ病など「健康の問題」で167人に上り、多重債務などの「経済や生活の問題」が108人、夫婦関係の不仲など「家庭の問題」が48人となっています。

警察はことしから自殺の対策に役立てるため、自殺した人の職業や動機などを詳しく分析しており、こうしたデータを自殺の防止に取り組む団体などに提供して、役立ててもらうことにしています。