2008年 8月 11日
早明浦ダム上流で”渇水の象徴”出現
四国の水がめ早明浦ダムの貯水率低下が続いています。ダム湖に沈み、渇水で水位が低下した時にだけ姿を見せる旧大川村役場の屋上が、11日、確認できる状態となりました。早明浦ダムの11日、午後5時現在の貯水率は、31.3パーセントと平年を48.6ポイント下回っています。早明浦ダム上流域の先月の降雨量は88.2ミリと平年の20%程度に止まっています。今月に入ってもほとんど雨は降っていません。気象台によりますと少なくとも今後、1週間程度は雨の少ない状態が続くということです。ところで、早明浦ダムから水の供給を受ける香川用水では、11日から水の供給量を50%カットする第3次取水制限に入ります。このまま、まとまった雨が降らなければ今月19日ごろにも、貯水率が15%程度に落ち込み、第4次取水制限が行われる見通しとなりました。取水制限の強化は11日開かれた、吉野川水系水利用連絡協議会の幹事会で提案されたものです。カット率は12日の会議で決定しますが前回、第4次取水制限が行われた2005年には75%カットされています。また、幹事会は早明浦ダムの貯水率が0%になった場合、水力発電に使う水を水道用に回すよう水を管理する電源開発に求めました。この水は、貯水率の計算には含まれておらず、2005年に貯水率が0%になった際、緊急放流されています。

窃盗未遂の疑い、警察官を送検
岡山市で女性用の下着を盗もうとしたとして逮捕された岡山西警察署の巡査長の身柄が11日午後、岡山地方検察庁に送られました。窃盗未遂の疑いで送検されたのは岡山西警察署警備課の巡査長守屋健容疑者です。警察によりますと守屋容疑者は9日、午後5時半ごろ勤務を終え、帰宅途中に、岡山市平田にあるアパートの1階のベランダに干してあった女性用の下着を盗もうとした疑いです。警察の調べに対し守屋容疑者は「たまたま目につき盗むつもりだった」と供述していて、容疑を認めているということです。守屋容疑者の部屋からは女性用の下着数点が見つかっていて、警察は余罪についても追及しています。岡山県警の磯寿生警務部長は「厳正に対処し、再発防止につとめる」とコメントしています。

丸亀市の強盗殺人事件、被告の控訴を棄却
おととし11月、丸亀市で新聞配達員の男性を殺害し、現金などを奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われている、元少年の裁判で、高松高等裁判所は11日、一審の無期懲役の判決を支持し、被告の控訴を棄却しました。判決を受けたのは、坂出市に住む20歳の元少年です。起訴状などによりますと、被告は、おととし11月1日の朝、丸亀市の雑居ビルで、丸亀市土居町の新聞配達員秋山正三さんを殺害し、現金4万2千円余りを奪ったものです。一審の高松地裁は、今年3月、被告に無期懲役の判決を言い渡していましたが、被告側は、「殺意はなく事実誤認だ」として、控訴していました。11日の控訴審判決で高松高裁の柴田秀樹裁判長は、「執拗に暴行を加えるなど、秋山さんに対する殺意はあり、犯行は身勝手で短絡的、酌量の余地はない」として、一審判決を支持し、被告の控訴を棄却しました。

JAなどが県に基本農政の確立を要請
原油や輸入飼料などの価格高騰で、農家が厳しい状況に追い込まれているのを受け、JA岡山中央会は11日、県に対して、農家への支援体制の充実などを求める緊急要望を行いました。JA岡山中央会の村上進通会長らが県庁を訪れ、石井知事に要望書を提出しました。要望書では、食糧自給率を上げるため、県内で独自の自給率目標を定めることや、原油や輸入飼料などの価格高騰に対する農家への支援を求めています。また、出席した酪農家は、飼料の価格高騰で「ただ働きの状態が続いている」といった窮状を訴えました。これに対して石井知事は「農家が安定して働けるような施策に取り組みたい」とした上で、輸入飼料などの価格安定を国に働きかけていく考えも示しました。

高梁市の専門学校生ら5人死傷
高梁市の専門学校生が島根県に帰省中、交通事故で死亡しました。11日、午前3時45分ごろ松江市の国道で、乗用車が中央分離帯の街路灯に激突する事故がありました。この事故で高梁市奥万田町の専門学校生、門脇美波さんなど後部座席の3人が死亡、2人が軽傷となっています。現場は片側2車線の直線道路で乗用車はかなりのスピードが出ていたと見られています。警察によりますと運転していた19歳の少女は仮免許だったという事です。

岡山駅に鈴虫登場
厳しい暑さが続いていますが、JR岡山駅では11日、鈴虫を入れた虫かごが登場し、利用客に一足早い秋を感じさせています。これはJR岡山駅が毎年、お盆の頃に行っているもので、鈴虫はJRの元職員で岡山市の男性が趣味で育てました。11日は約100匹が10個の虫かごに分けられて、みどりの窓口など駅構内の3箇所に置かれました。訪れた人の中には鈴虫を初めて見たという子供もいて、珍しそうにのぞき込んでいました。この鈴虫の虫かごは今月末まで設置されています。

お供え用のハスの出荷ピーク
お盆を前にお供え用のハスの出荷が岡山県鏡野町でピークを迎えています。ハスの出荷が始まっているのは鏡野町香々美の池田孝さんの水田です。およそ10アールの水田では花やつぼみがピンクに色づいています。このハスはお盆用の切り花として仏壇などに飾られるもので、つぼみや、花が散ったあとについた実、「蓮台」を収穫します。ことしは天候に恵まれたため順調に成育し、例年に比べ、つぼみの数は多いということです。作業は今月13日ごろまで行われ、出荷されたハスは町内にある物産品店、夢広場で販売されます。