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2008.08.11 22:39 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 0

20,21日に放映

 先月収録したテレビ番組の放映日程が決まった。NHKの「ハートをつなごう」の発達障害シリーズで、パートナーについて考えるというテーマだった。20日、21日の20時から教育テレビで放映予定。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/

 私は「当事者」で出てくれと言われて、やや脱抑制「悪乗り」的になっていた。

 この番組に良く出ているS夫妻、ネットの世界でも有名なM夫妻ともう一組の夫妻と私とカミさん、特にシナリオを決めない展開は非常に面白かった。

 後で考えれば「パートナーの立場の思いを語らせたい」という番組であったはずで、私は「当事者」としてよく考えればカミさんが主に発言しなければならないはずで、私がしゃべりすぎたと反省している。

 私は医師であり、通常は医師は「医師自体は正常な世界にいる専門家」として患者に接し、医師自身の問題を表に出すのはある意味タブーである。

 しかし私がADHDであることは「事実」であり、今は幸運にも一定の社会人として居られても、ある時期まで激しい不適応に苦しんでいた(今でも苦しみ続けている)訳で、私はむしろ「ADHDらしいプラスの面」を積極的に出して、相手が子供でも大人でも、可能な限り「対等に」「同じ目の高さで」話を聞こうと努力している。

 だから私にとっては、実は「当事者として」の立場のほうが居心地が良い。助言するにしても、「当事者で無ければできない」ことがあり、番組でも削られなければそういう場面が見られるだろう。

 非常に高機能の人まで考慮に入れると、実は診断されていない発達障害は予想されている以上に多いと私は思う。

 当たり前に社会の中心にいるケースも多く、サポートする側の人も少なく無いだろう。

 だから私は診断された当事者や家族がサポートする仕事を志すことを積極的に支持する。自分自身の限界や脳の働きの特徴をきちんと理解した当事者は実際に「使える」のだ。

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