基本的には,広汎性発達障害・アスペルガー症候群の患者さんには十分に理解を示したいし必要な支援も積極的にしたいと思っている私ですが,…
どうしてもそういう気持ちになれないこともあるということに気付いて,我ながら愕然としてしまいました。
もちろん,それは私自身の問題なのですが。
アスペルガー症候群の患者さんご自身が悪いわけではないとは思っているのですが。
本人の「こだわり」に翻弄されて苦しんでいるご家族の話を聞いていると,そして本人が家族に苦痛を与えてしまっていることにまったく気付かず,本人からみれば「こだわりがない」と思われる他の家族メンバーを責め続けるのを見ると,
いやいや,あなたのこだわりのほうがご家族の中じゃ少数派ですよね?…
と言ってみたくなったりして。
まだ告知には至っていないケースなので,「こだわり」などの特性に本人が気付いていないのは当然のことなのですが,まだ自分自身に周囲との違和感を感じておられないし,社会のなかで困っているという感覚もお持ちではないので,告知の話も切り出せずにいます。
やっぱり成人例はいろいろと難しいですね。
告知をするならば,本人にとってプラスとなるような形にしたいと思っているので,もうしばらくタイミングを見ながら診療を続けてみようと思います。
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