J1第16節第1日(12日、万博ほか=6試合) 大黒柱の遠藤を欠くG大阪にとって、168センチの背番号10が頼もしく見えた。見事な2アシストで勝利を引き寄せた二川は「FWが難しいシュートをよく決めてくれた」と控えめに喜んだ。
まずは前半10分。右足で柔らかく浮かせたパスをルーカスが合わせて先制。そして圧巻はその9分後。背後に相手がいる状態でパスを受けると、瞬時にボールをふわりと浮かせて反転。あっさりと前を向くと、バレーに絶妙なパスを送った。
「遠藤の代役は存在しない」と言う西野監督も「きょうの2点は二川のおぜん立てがすべて」と絶賛した。前節J1通算250試合出場を達成した28歳は「きょうはたまたま上手くいった。これを続けていけるようにしたい」。24センチにも満たない小さな足で、司令塔不在のチームを引っ張っていく。
G大阪・西野監督
「集中力が高いまま90分間プレーできた。3、4点目を取れれば従来のスタイルだが、それはまだまだかな」