【ブリュッセル11日時事】ロシアによるグルジアへの軍事介入を受け、北大西洋条約機構(NATO)のデホープスヘッフェル事務総長は11日、「過度の武力行使」とロシアを非難した。一方、欧州連合(EU)は緊急外相理事会を13日にブリュッセルで開催し対応を協議することを決めた。
同事務総長はスポークスマンを通じ、「ロシアによる過度の武力行使を強く懸念している」と表明。ロシアはグルジアの「領土保全を尊重していない」とし、南オセチア自治州の一部を支配下に置いたことを批判した。
NATOは今年4月の首脳会議で、加盟を希望している旧ソ連圏のグルジア、ウクライナ両国について、「将来の加盟国」とお墨付きを与えながらも、ロシアを刺激することを恐れて加盟候補国としての正式認定を先送りした。こうした経緯もあり、非加盟国のグルジア防衛のため直接介入する可能性はないが、和平に向けロシアへの圧力を強める方針だ。
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