議会・行政 : 医療費助成見直し案 精神障害者の入院に月3千円 名張市
投稿者: 編集部 投稿日時: 2008-8-11 13:29:51
名張市が市単独事業で行ってきた精神障害者への医療費助成を財政難により9月から削減する問題で、同市市民部は8月11日、精神障害者の入院医療費廃止の激変緩和措置として、月額3千円を助成する見直し案を示した。同日開かれた市議会教育民生常任委員会の中で市当局が明らかにした。
市保険年金室の説明によると、見直しによる補正予算は約160万円で、「(当初)予算組みをしておらず、1人3千円が出せる限りの額」だという。市議会では、6月議会で改正案が可決した後、緩和措置を含む見直し素案の提示を市側に求める附帯決議を採択していた。
同日の委員会では、委員から「現在入院している患者に連絡はしたのか」「もう少し当事者の立場に立った議論を」など意見が相次ぎ、市側は「これから関係団体と協議し、9月議会に補正予算案を上程したい」「(助成が)まったく無くなってしまうのは避けたい。この額で理解を求めたい」と答弁した。
委員会を傍聴した、同市精神障害者連絡会の佐々木康弘代表は「びっくりするほど少なく、激変緩和ではない。見直すなら身体障害、知的障害と一緒に考えるべきで、精神障害者だけが減らされる理由を明示してほしい」と話した。