「つくるとき」「つかうとき」「もどすとき」、すべての場面で環境への負荷を減らすことを考えています。
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製品の軽量化で製造エネルギーを削減
原料に再生素材を活用
少ない水でキレイに流す
汚れにくい便器でお掃除削減
こまめに節電できるシャワートイレと暖房便座
分解、分別しやすい設計
部材に材質を表示
家庭の中で一番水を使うのは、実はトイレです。家庭で1日に使用される水全体の28%が、使用後や掃除の際にトイレを流すために使われています。 トイレは、生活者が使い方で節水を心がけるのは難しい場所。だからこそ、少ない水でキレイに流せることや、汚れにくく、お掃除の回数が少なくすむなどの機能が、トイレ自体に必要だと考えます。また、電気便座は、使っていないとき、節電することも大切です。
トイレの便器やタンクなどの衛生陶器をつくるには、陶器の原料となる土などの資源や、焼き固めるためにエネルギーを使います。また、便座やタンク内部などは樹脂を、温水シャワーなどの機能部は電気・電子部品などを使います。 シャワートイレ一体型便器「サティス」は、水道に直結することでタンクをなくし、軽量化しました。便器の重量が減ることにより、製造にかかるエネルギーも少なくなります。
便器部: 旧来トイレ 25kg→サティス 22.5kg 機能部(タンク含む): 旧来トイレ 33kg→サティス 10.8kg 全体で約41%軽量化しました。
トイレを軽量化することで、製造時にかかるエネルギーを21%削減し、排出するCO2を24%削減しました。
製造工程で出る端材や廃棄物を再生原料にリサイクルする一方、再生原料の活用範囲を広げる商品開発に取り組んでいます。
2006年4月1日から住宅用主力便器の約8割に、超節水6リットル洗浄「ECO6(エコシックス)」トイレを展開しています。
旧来型の便器(1989年〜2001年発売品)では1回の洗浄に13リットルの水を使用していましたが、「ECO6トイレ」なら、大洗浄6リットル、小洗浄5リットルと、旧来型便器に比べ約60%の節水を実現します。節水効果は、2日間でなんとおフロ1杯分以上*。
水アカを寄せ付けない防汚加工「プロガード」は、便器の表面に特殊な加工をすることで、汚れの原因を根本からなくした防汚技術です。お掃除では落としにくい、黄ばみや汚れの根本の原因となる「水アカ」を防止。汚れがつきにくいので、お掃除に使う洗剤や、水の量を減らすことにつながります。
シャワートイレや暖房便座は、使ってない時に節電します。
便フタを閉じている間は、暖房便座と温水(サティスアステオの場合)を省エネ温度で節電します。使うときにフタを開くと、快適温度にスピード復帰。電源を切らずに節電できて、使いたいときすぐに快適な状態に戻ります。
セットすると8時間、温水と便座を「切」にした後、設定温度に戻ります。就寝時や外出時の1日2回セットすれば、無駄な電力をカットし(省エネ法に基づいた年間消費電力よりさらに)43%節電します。
■サティスの場合
樹脂部材には材質表示し、リサイクルをしやすくしています。また、便座固定方式を改良して分別をしやすくするほか、部品の特性やメンテナンスを考慮し、製品寿命後の製品取り換え時も、便器部はそのままで機能部分のみの交換を可能にしています。