【モスクワ=古川英治】旧ソ連のグルジアから分離独立を主張する南オセチア自治州を巡る同国とロシアの軍事衝突は10日、停戦を求めるグルジアが紛争地域から軍を撤退させたと発表した。ロシア側は停戦を拒否。黒海艦隊を派遣してグルジアの海上を封鎖すると同時に大規模な部隊を増派したもよう。同じくグルジアから独立を求めるアブハジア自治共和国に駐留する同国軍にも攻撃を加えている。米欧はロシアに即時停戦を要求しているが、実現の見通しは立っていない。
グルジア内務省は10日午前、ロシア軍機による空爆が南オセチアを越えて同国各地に拡大し、市民への被害が広がったことを受け、「グルジア軍は南オセチアから撤退した」と発表した。これに対し、ロシア側は「グルジアから正式な停戦の提案を受けていない」として戦闘を続けている。(10日 23:40)