大阪放送局

2008年8月11日 18時49分更新

大証が新売買システム導入へ


大阪証券取引所は金融派生商品の取引などの分野の競争力を高めるため売買注文の処理スピードを世界最速クラスに早めた新しいシステムを、再来年春ごろを目標に導入することになりました。

おととし2月に導入された大阪証券取引所のシステムは、売買注文の受け付けを処理する時間が1件あたり0.06秒となっています。しかし、海外の取引所ではさらに高速化が進んでいることや、国内でも東京証券取引所が金融派生商品の取引を強化していることから、競争力を高めるため新しい売買システムを導入することにしたもので、このほど新しいシステムを検討するプロジェクトチームを立ち上げました。
新しいシステムの処理時間は世界最速クラスの1件あたり0.01秒以下を目指すとしており、来月下旬ごろをめどにシステム開発の委託先を決め、再来年春ごろを目標に導入することにしています。大阪証券取引所では去年の金融派生商品の取引高が5年前の5倍に上っていて、新しいシステムの導入でさらに市場の拡大を目指すことにしています。