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全巻構成
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第1巻〜第4巻 |
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佐竹昭広 山田英雄 工藤力男 大谷雅夫 山崎福之 校注 |
天皇も兵士も歌い,陸奥からも九州からも歌は集められた.日本文学の誕生を告げる大歌林. |
第5巻 |
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小島憲之 新井栄蔵 校注 |
王朝の華やぎを伝える,繊細で微妙な美しい和歌の姿.日本人の美意識の原点となった最初の勅撰和歌集. |
第6巻 |
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片桐洋一 校注 |
「古今集」が晴(はれ)なら,二番目の勅撰集「後撰集」は褻(け)の歌集.村上朝後宮サロンの華やぎを伝える. |
第7巻 |
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小町谷照彦 校注 |
古今集的表現が達成をみた三番目の勅撰集.心と詞が調和して優美平淡な余情美をかもしだす. |
第8巻 |
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久保田淳 平田喜信 校注 |
「拾遺集」成立から80年.三代集と歌風の上で一線を画し,王朝和歌の一つの屈折点を示す四番目の勅撰集. |
第9巻 |
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川村晃生 柏木由夫 工藤重矩 校注 |
勅撰集は「金葉集」に至って激しい変貌を遂げた.謎を秘めた第五番目および第六番目の勅撰集. |
第10巻 |
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片野達郎 松野陽一 校注 |
すなおな抒情性を基調とした七番目の勅撰集.平氏滅亡の激動の時代を反映し,無常観の漂う歌も多い. |
第11巻 |
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田中 裕 赤瀬信吾 校注 |
ことばのもつイメージが重なりあい絵画的・物語的・幻想的な美の世界が繰り広げられる.八番目の勅撰集. |
第12巻〜第16巻 |
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青木和夫 稲岡耕二 笹山晴生 白藤禮幸 校注 |
吟味された本文,精細懇切な注解.奈良時代史像を的確につむぎだした続紀注釈の決定版. |
第17巻 |
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堀内秀晃 秋山 虔 校注 |
竹から生まれたかぐや姫,みやびに生きる昔男,多くの人に愛されつづけた初期物語文学の代表作二篇. |
第18巻 |
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藤井貞和 稲賀敬二 校注 |
さまざまな苦難と試練を乗り越え姫君は幸せに.そして男君による痛快な復讐劇.継子いじめの物語二篇. |
第19巻〜23巻 |
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柳井 滋 室伏信助 大朝雄二 鈴木日出男 藤井貞和 今西祐一郎 校注 |
王朝美学の達成を示し,物語文学の頂点に位置する作品への,個性的かつ新たなる読みの提示. |
第24巻 |
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長谷川政春 今西祐一郎 伊藤 博 吉岡 曠 校注 |
旅の不安,夫や子への思い,宮仕えの回想,物語への憧れ――作者の内面世界が綴られる平安日記四篇. |
第25巻 |
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渡辺 実 校注 |
清少納言が豊かな才智とみずみずしい感性で描く宮仕えの日々.「をかし」の美意識で貫かれた王朝随筆. |
第26巻 |
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大槻 修 今井源衛 森下純昭 辛島正雄 校注 |
王朝末期の一種頽廃的な美,先行の物語の引用とパロディ.固有の世界と表現を達成した平安後期の物語. |
第27巻 |
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大曾根章介 金原 理 後藤昭雄 校注 |
美文を網羅して,「日本の文選」と讃えられた平安漢詩文の精粋.全文を掲出,主要作には訓読・詳注を施す. |
第28巻 |
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犬養 廉 後藤祥子 平野由紀子 校注 |
華麗な後宮生活での日常的贈答歌の当意即妙さ,そこからうかがい知る人間関係は興味深い.八篇収録. |
第29巻 |
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藤岡忠美 校注 |
藤原清輔による六条家歌学の集大成.和歌に関する故実と説話は,和歌史・歌人研究の資料としても貴重. |
第30巻 |
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出雲路修 校注 |
現存最古の仏教説話集.現世における報いと仏の力の不思議を示す話を中心に,仏教の因果応報の理を説く. |
第31巻 |
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馬淵和夫 小泉 弘 今野 達 校注 |
さまざまな説話を引き,女性のためのやさしい仏教入門書,あるいは子どもへの教育書とする説話集. |
第32巻 |
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後藤昭雄 池上洵一 山根對助 校注 |
第一級の知識人の語る有識故実や故事・逸話などの筆録はおもしろい話の宝庫.中世説話集の源流となった. |
第33巻〜第37巻 |
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今野 達 池上洵一 小峯和明 森 正人 校注 |
天竺・震旦・本朝の三国を舞台とした仏教と世俗に関する多彩な一千余話.説話文学の一大雄篇. |
第38巻 |
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久保田 淳 山口明穂 校注 |
和歌史・歌合史・歌論史上最も重要な歌合.新旧両派歌人の白熱した論議は,新古今時代の先駆となった. |
第39巻 |
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佐竹昭広 久保田淳 校注 |
無常の悲しみ,閑居の喜びを謳う草庵文学の傑作.最古の本文と創造的注解が,日本人の心を鋭く造形する. |
第40巻 |
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小泉 弘 山田昭全 小島孝之 木下資一 校注 |
仏法の尊さや,いかに往生するかを,遁世者の説話や和歌をあげて説き,仏道への手引きとする仏教説話集. |
第41巻 |
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川端善明 荒木 浩 校注 |
称徳女帝の衝撃的な記事で始まる貴族説話集「古事談」.「続古事談」では王朝への追慕の情が語られる. |
第42巻 |
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三木紀人 浅見和彦 中村義雄 小内一明 校注 |
おだやかな筆致で描かれるさまざまな人間模様.話のおもしろさ・楽しさを第一とする説話集の代表作. |
第43巻 |
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栃木孝惟 日下 力 益田 宗 久保田淳 校注 |
中世の夜明けを告げる保元・平治の乱と,鎌倉初期の動乱承久の変を躍動感あふれる文体で活写する. |
第44巻・第45巻 |
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梶原正昭 山下宏明 校注 |
平家一門のつかの間の栄華と,滅びゆく者のあわれ.諸行無常,盛者必衰を語る中世軍記文学の傑作. |
第46巻 |
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樋口芳麻呂 糸賀きみ江 片山 享 近藤潤一 久保田淳 佐藤恒雄 川平ひとし 校注 |
新古今歌人,西行・定家・後鳥羽院から,京極派の伏見院・為兼・永福門院まで.鎌倉和歌史をたどる十篇. |
第47巻 |
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伊藤 敬 荒木 尚 稲田利徳 林 達也 校注 |
南北朝から戦国時代,和歌も大きな変貌を遂げる.兼好・頓阿・正徹・実隆などの百首歌・歌集十一篇. |
第48巻 |
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入矢義高 校注 |
室町時代,日本漢詩文の頂点を極めた五山禅僧の活動を,絶海中津の絶唱を軸に編集.待望のアンソロジー. |
第49巻 |
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島津忠夫 乾 安代 鶴崎裕雄 寺島樵一 光田和伸 校注 |
宗祇によって編まれた,連歌の名手七人の精選句集.洗練された美的世界によって新古今集にも比される. |
第50巻 |
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三角洋一 校注 |
華やかな宮仕えの生活,数奇な人生.それらを回想し,自らの存在証明として記した中世女流日記の代表作. |
第51巻 |
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福田秀一 岩佐美代子 川添昭二 大曾根章介 久保田淳 鶴崎裕雄 校注 |
都を離れて異郷の地へ.風流漂泊,戦乱による流浪.描写の背後に激動の時代が読みとれる.十五篇収録. |
第52巻 |
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山田俊雄 入矢義高 早苗憲生 校注 |
何百年にもわたって日本人の教養と言語生活の基層を形づくってきた「教科書」作品への初の本格的注解. |
第53巻 |
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大塚光信 尾崎雄二郎 朝倉 尚 校注 |
抄物の代表作二篇を,あくまで個性的な文学作品として読み解く.抄物の世界に読者を誘う興趣溢れる一巻. |
第54巻・第55巻 |
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市古貞次 秋谷 治 沢井耐三 田嶋一夫 徳田和夫 校注 |
夢と想像力に満ちた庶民の文学,お伽草子.中世の息吹を伝える挿絵とともに室町のこころを読む. |
第56巻 |
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小林芳規 武石彰夫 土井洋一 真鍋昌弘 橋本朝生 校注 |
中世歌謡の代表作三篇.現代の歌謡曲にまで通底する日本人の感情生活の原形が,ここには息づいている. |
第57巻 |
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西野春雄 校注 |
文学としても読まれた謡本.著名な曲を載せる,江戸期の観世黒雪正本の百番をすべて収録する. |
第58巻 |
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橋本朝生 土井洋一 校注 |
狂言の流布に貢献した江戸期の絵入板本,「狂言記」「狂言記外篇」「続狂言記」「狂言記拾遺」の全二百番. |
第59巻 |
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麻原美子 北原保雄 校注 |
戦国武将に愛好された芸能幸若舞は,やがて読み物に.源平物・曾我物など三十六曲を板本の挿絵と共に収録. |
第60巻 |
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檜谷昭彦 江本 裕 校注 |
豊臣秀吉の光と陰を描く一代記.後代に続出したじつに様々な「太閤記もの」の原点がここにある. |
第61巻 |
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岩崎佳枝 網野善彦 高橋喜一 塩村 耕 校注 |
近世に洗練の極に達した狂歌の淵源をうかがう一冊.狂歌的想像力と機智の応酬は読者を飽きさせない. |
第62巻 |
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友久武文 山内洋一郎 真鍋昌弘 森山弘毅 井出幸男 外間守善 校注 |
中世・近世の庶民が口ずさんだ民謡.各地の歌謡集から表題作の他「巷謡篇」「行智童謡集」を収める. |
第63巻 |
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小島憲之 校注 |
儒者林鵞峰による我が国最初の日本漢詩研究.古今の詩人三百余人を選び,詩の批評と作者の伝を記す. |
第64巻 |
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日野龍夫 揖斐 高 水田紀久 校注 |
近世後期,漢詩が日本人の叙情の器として真に成熟したことを証する作品集.他に「霞舟吟巻」等,二篇を併収. |
第65巻 |
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清水 茂 揖斐 高 大谷雅夫 校注 |
漢詩が大衆化した江戸期の人々が争って読んだ詩史・詩話の代表作.漢詩をめぐる興趣尽きない話題の数々. |
第66巻 |
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水田紀久 頼 惟勤 直井文子 校注 |
江戸時代後期を代表する二大詩人のアンソロジー.茶山のなつかしさ,山陽の奔放は,時代を越えて新鮮. |
第67巻 |
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松野陽一 上野洋三 校注 |
近世に育まれた伝統的和歌世界の革新を,堂上歌壇・江戸武家歌壇の代表的な歌会・歌論等にうかがう. |
第68巻 |
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中村博保 鈴木 淳 校注 |
国学の興隆とともに文学伝統の再認識が行なわれた近世後半期の多彩な歌文の世界.真淵・宣長・秋成など. |
第69巻 |
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森川 昭 加藤定彦 乾 裕幸 校注 |
ことば遊びと時局性とで大衆の心をつかんだ貞門・談林俳諧.「犬子集」「大坂独吟集」「談林十百韻」の三篇. |
第70巻 |
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白石悌三 上野洋三 校注 |
円熟期の〈さび〉から晩年の〈かるみ〉へ.蕉風の作風の推移を代表する七部の撰集. |
第71巻 |
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大内初夫 櫻井武次郎 雲英末雄 校注 |
言水の「都曲」,鬼貫の「大悟物狂」,俳人評判記「花見車」など.元禄期三都の俳人の動向と俳風を概観. |
第72巻 |
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鈴木勝忠 石川八朗 岩田秀行 校注 |
都市部の町人に大流行した得点を競う遊戯俳諧.都会的な洒落っけと知的教養を満足させる点取作品を収録. |
第73巻 |
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山下一海 田中道雄 石川真弘 田中善信 校注 |
安永・天明期におこった俳諧革新の運動.蓼太・白雄・蕪村・蝶夢などの編著から天明期俳壇の全貌を捉える. |
第74巻 |
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渡辺守邦 渡辺憲司 校注 |
戦国時代から徳川へ.「仮名草子」は流動する時代にマッチする新しい娯楽と教養を人びとに提供した. |
第75巻 |
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松田 修 渡辺守邦 花田富士夫 校注 |
異次元の世界に往き来した彼らが見たものは….有名な「牡丹灯籠」など六十八篇の怪談集. |
第76巻 |
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冨士昭雄 井上敏幸 佐竹昭広 校注 |
現実を肯定し,鋭い観察眼で男女の機微・人間の摩訶不思議さを描く西鶴の前期浮世草子集. |
第77巻 |
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谷脇理史 冨士昭雄 井上敏幸 校注 |
笑いを仕掛けて人の世を描く西鶴の後期浮世草子集.武家物の代表作と,晩年の境地を映し出す遺作三篇. |
第78巻 |
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長谷川強 校注 |
卓抜な趣向どりの手法と,庶民の姿の活写により浮世草子の黄金時代を築いた江島其磧.その代表作三篇. |
第79巻 |
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高田 衛 田中善信 木越 治 校注 |
漂泊の俳人・国学者建部綾足の作品集.染みるように美しい紀行・随筆,長編読本の祖「本朝水滸伝」. |
第80巻 |
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徳田 武 横山邦治 校注 |
爛熟した後期江戸文化が産んだ本格的時代小説「読本」の世界.恋あり冒険あり,息もつがせぬ物語の数々. |
第81巻 |
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中野三敏 校注 |
講談や落語の祖先である語りの文芸「談義本」.世相風俗を諷刺して大喝采を浴びた代表作五篇を収める. |
第82巻 |
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浜田啓介 中野三敏 校注 |
江戸時代後期の笑いの種々相を伝える「滑稽本」.本書には江戸と上方を代表する八篇を収める. |
第83巻 |
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木村八重子 宇田敏彦 小池正胤 校注 |
子供絵本風の赤本・黒本・青本から諷刺の利いた大人の黄表紙・合巻本まで,江戸戯作絵本の二十二篇. |
第84巻 |
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中野三敏 日野龍夫 揖斐 高 校注 |
狂歌・狂詩・狂文・随筆と幅広い分野で異才を発揮した大田南畝.多彩な文業の中から代表作七篇を収録. |
第85巻 |
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水野 稔 校注 |
後期江戸文壇の寵児,山東京伝の面目を示す傑作集.表題作の他,黄表紙二篇,洒落本一篇を収める. |
第86巻 |
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神保五彌 校注 |
湯気の中から老若男女のはずんだ話声が聞こえる.江戸の最も庶民的な生活場面を描く式亭三馬の世界. |
第87巻 |
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横山邦治 大高洋司 校注 |
南北両朝の和睦後も続く血腥い抗争.流れに抗して生きる若き男女を描いた,馬琴渾身の雄大な歴史小説. |
第88巻・第89巻 |
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鈴木重三 校注 |
室町時代を舞台にした源氏物語のパロディー.国貞描く浮世絵の中に,華麗な新源氏物語が進行する. |
第90巻 |
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信多純一 阪口弘之 校注 |
義太夫節以前の古浄瑠璃と中世からの語り物説経節とから名作九篇.「浄瑠璃御前物語」「さんせう太夫」など. |
第91巻・第92巻 |
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松崎 仁 原 道生 井口 洋 大橋正叔 校注 |
人間像を掘り下げて数々の名作を残した近松門左衛門の代表作から時代物十篇,世話物五篇. |
第93巻 |
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角田一郎 内山美樹子 校注 |
社会の矛盾と親子夫婦の情愛・葛藤を緊密にドラマ化した人形浄瑠璃.傑作「義経千本桜」など四篇. |
第94巻 |
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内山美樹子 延広真治 校注 |
人形浄瑠璃が技巧的に発達し,絢爛たる舞台を現出した時期の,江戸文人作家による実録系の名作五篇. |
第95巻 |
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土田 衛 河合眞澄 校注 |
御家騒動と敵討の「伊賀越乗掛合羽」,絵入狂言本「けいせい浅間嶽」「おしゅん伝兵衛十七年忌」の三篇. |
第96巻 |
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古井戸秀夫 鳥越文蔵 和田 修 校注 |
義経伝説の趣向化「御摂勧進帳」,絵入狂言本「参会名護屋」「傾城阿佐間曾我」の三篇. |
第97巻 |
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多治比郁夫 中野三敏 校注 |
江戸時代に広く愛読された人物逸話集.高名な歌人,学者から畸人まで,興味つきない話が語られる. |
第98巻 |
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板坂耀子 宗政五十緒 校注 |
貝原益軒と橘南谿の旅の見聞録.旅先での自然や人とのさまざまな出会い,奇談を清新な名文で描く. |
第99巻 |
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植谷 元 水田紀久 日野龍夫 校注 |
近世の随筆から儒者系統のもの五篇.表題作の他「筆のすさび」を収録. |
第100巻 |
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日野龍夫 校注 |
江戸風物の描写にまじえた世相批判と,失われゆくものへの郷愁.寺門静軒・成島柳北による漢文戯作. |
別巻 |
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佐竹昭広・山田英雄・工藤力男・大谷雅夫・山崎福之 編 |
別巻 |
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久保田淳 監修 |
別巻 |
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笹山晴生・吉村武彦 編 |
別巻 |
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柳井 滋・室伏信助・鈴木日出男・藤井貞和・今西祐一郎 編 |
別巻 |
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小峯和明 編 |
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