掲載誌
ネットワークビジネス
2005年4月号
掲載欄
98〜99ページ
NETWORK PLAZA───TAMA LAKESIDE FM79
見出し
流通ビジネス推進政治連盟
特別対談
流通ビジネス推進政治連盟
特別対談
ネットワークビジネスの社会的認知向上に向けた活動を行う
流通ビジネス推進政治連盟(NPU、形山淳一郎理事長)はこのほど、
NPO法人「ひがしむらやまFM」の運営による
地域FM放送局「TAMA LAKESIDE FM79」において
ネットワークビジネス専門番組「ネットワーク・プラザ」
の放送を開始した。(
番組収録CD-ROM 販売中
)
第一回は、流通ビジネス推進政治連盟の議員連盟の名誉会長である
石井一衆院議員(民主党副代表)と事務局長を務める前田雄吉衆院議員(民主党)に、
政治連盟の形山理事長を加えた3人による対談を行った。
本誌では誌上中継として対談の模様をリポートする。
TAMA LAKESIDE FM79
NPO法人「ひがしむらやまFM」によって運営される地域FM局(周波数79メガヘルツ)で、東京都東村山市、東大和市、清瀬市、東久留米市全域と武蔵村山市、小平市、埼玉県所沢市の一部と23区でも聴取可能なラジオメディア。
Hajime Ishii
石井 一
Junichiro Katayama
形山 淳一郎
Yukichi Maeda
前田 雄吉
1934年8月、神戸市生まれ。米国スタンフォード大学大学院卒。1969年衆院選初当選、国土庁長官、自治大臣を務め、現在民主党副代表。
1960年1月、愛知県生まれ。慶應義塾大学卒業後松下政経塾入塾。2000年衆院選初当選。
ネットワークビジネスはこれからの時代に合う
──
まず、石井名誉会長は米国での生活が長く、ネットワークビジネスについて詳しいと聞くが。
石井
米国に留学していたのは何十年も前になるが、フランチャイズやネットワークビジネスは盛んであり、昔ではタッパーウェアなどを知っている。いずれにしても、日本のように形式ばらずに、米国では、本当に安い商品を消費者に安全に届けるということが非常に重要なことだった。ネットワークビジネスの場合は、店舗や流通コストを省略して、ダイレクトに販売するわけであるから、秩序正しく、しっかりとした自立・自制をもって販売をしてくれれば、消費者にとって非常にメリットの大きいものになる。今、日本では終身雇用制や年功序列が崩壊している。家庭の主婦やあるいはフリーター、高齢者でも、自分の余裕のある時間を使ってビジネスに従事して報酬を得るということは、これからの時代に合ってくると思う。ネットワークビジネスが、しっかりとして体質を改善し販売体制を整えれば、もっと伸びると思う。
形山
石井名誉会長を筆頭に、日本で初めてネットワークビジネスを推進しようという議員が集結し、議員連盟が発足しました。そして、昨年の3月には、事務局長の前田雄吉議員が、衆議院予算委員会でネットワークビジネスについての質問に立ち、「健全な業者は育成すべき」と発言されました。
消費者にとって健全なビジネスである
──
日本での社会的評価や認知についてどう考えるか。
石井
割に新しい分野だから、法律の整備も未完成な点も多い。そして、過去、消費者に被害を与えてしまったケースやねずみ講とミックスされてきた側面もある。監督官庁へしっかり監督を求めたい。我々議員は、真面目にネットワークビジネスに従事している人々のためにも、しっかりとした利益が得られるということと、消費者にとって健全なビジネスであるということについて取り組まなければならないと考えている。ベテランの議員としてバックアップしていきたい。
前田
私が中川昭一経済産業大臣に質問したのは、「日本では、ネットワークビジネスについては、なかなか保護育成されることはないがどう思うか」ということだった。これに対し、中川大臣は「厳格にルールを守ってもらえれば、育成されるものである」と答弁した。しかし、続けて「ただし被害件数がある」という。これは、国民生活センターへの被害件数のことだが、問い合わせについても被害件数としてカウントされてしまう。非常に疑問だ。行政の誤解や理解を示さない姿勢を変えていかなければいけない。
悪質な業者は取り締まり
真面目な業者・会員は保護育成されるべき
石井
私の地元の神戸にも下着のシャルレがある。評価されている。また、人間関係の中から情報が流れていき、物流が起こるこのビジネスは、非常に生きてくると思う。この形態は、日本的な特徴を活かしながら発展できる。特に子育ての終えた主婦向けのビジネスだ。なかなか正社員として就職できないけれど、自分の人脈を通じて、交流し、好きな商品を販売して必要な小遣いを稼ぐというスタイルは当然あっていい。我々も今後よく研究し法整備に着手したい。一方、業界の指導者は、悪質な業者は自ら取り締まってほしい。被害者が出れば、真面目な業者や会員は迷惑をこうむる。どれもこれも一緒にされては困る。この点については、業界がルールを作り、秩序を守っていっていただきたい。
前田
厳しいルールの下で真面目に働き、納税の義務を果たされているのであれば、保護育成されるべき産業だ。
石井
主宰会社のコンベンションには、多くの人が集まると聞く。
形山
5000人や3万人規模で集まります。
石井
そんなに多くの人を集めることができるとは。ビジネスの経営としては立派なことであり、感心している。
前田
私はぜひ、ネットワークビジネスの基本法を策定したいと考えている。
──
ビジネス従事者が法律を守って初めて流通業として一般的に認められる時期が来る。
石井
ネットワークビジネスは21世紀の新しい時代に合っている販売形式という認識だ。経済行為は自由であるから、自由の中で規律が求められる。業界とよく意見を交換し、議員立法として基本法を視野に入れたい。
形山
今後の活動に期待しています。
(衆議院第一議員会館にて)
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