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【和歌山カレー事件10年】大阪拘置所の林真須美被告の近況は?
このニュースのトピックス:刑事裁判
林真須美被告は平成14年12月の1審判決後に大阪拘置所(大阪市都島区)へ移送され、3畳ほどの広さの独居房で生活している。現在は接見禁止も解除され、2年前には著書も出版。しかし夫によると、「最近は長い拘置生活のせいか、面会の際に一方的に同じ話を繰り返すようになった」という。
「私はカレーにヒ素を入れた犯人ではありません。公正な裁判を望みます。このままでは国に殺されてしまいます」。今月20日、和歌山市で開かれた「林真須美さんを支援する会」の会合に、真須美被告はこのようなメッセージを寄せた。
同会は18年3月、ロス疑惑銃撃事件の三浦和義容疑者=日本で無罪確定後に米自治領サイパン島で逮捕=が中心となり設立。これまでの会合では松本サリン事件で犯人視された河野義行さんや、死刑確定後に再審で無罪となった免田栄さんら冤罪被害者が被告への支援を呼びかけている。
真須美被告は会のメンバーらと面会を重ねているほか、会合では自作の詩や川柳を披露。昨年12月7日、大阪拘置所で死刑が執行されたときのことをこう詠んでいる。
《五舎の人 吊るし殺され ヘリが舞う》