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【和歌山カレー事件10年】犯罪史上に名を刻む無差別殺傷事件 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:食中毒
平成10年7月に4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった和歌山の毒物カレー事件は25日で発生から丸10年を迎えた。全国で模倣犯による“毒物連鎖”を生み、戦後犯罪史に名を刻んだ無差別殺傷事件。殺人などの罪に問われた林真須美被告(47)には1、2審とも死刑が言い渡されたが、上告審でもあくまで無罪を主張し続けている。裁判の経過を振り返った。
夏休みに入って最初の土曜日だった同年7月25日。和歌山市北部の園部地区では、午後6時から自治会が主催する恒例の夏祭りが行われていた。
「家族全員がもどしているんですよ。皆もどすんで、ちょと気になるんで…」。最初の119番があったのは、午後7時8分。祭りで出されたカレーを食べた人たちが次々と吐き気を訴え、病院に搬送された。
当初は食中毒の可能性も疑われたが、翌朝までに自治会長の谷中孝寿さん=当時(64)▽副会長の田中孝昭さん=同(53)▽市立有功(いさお)小4年、林大貴(ひろたか)君=同(10)▽私立開智高1年、鳥居幸(みゆき)さん=同(16)=が死亡。県警は毒物混入事件として捜査本部を設置した。
8日後には残されたカレーなどから、猛毒のヒ素化合物の亜ヒ酸を検出。しかしカレーにヒ素が混入された瞬間の目撃証言はなく、捜査は難航した。
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