橋下改革、府民の63％が支持　民間機関調査

　民間シンクタンクの関西社会経済研究所が八日発表したアンケート結果で、橋下徹大阪府知事の改革姿勢を支持する大阪府民が63％に上ったことが分かった。「財政破たん防止のためには（行政の）サービス低下を受け入れざるを得ない」と答えた人も53％と過半数を占め、調査結果から見る限り、橋下改革は信任されていると言えそうだ。

　調査はインターネットで六月実施し、大阪府民四百人に京都府民百人、兵庫県民百人も加えた計六百人から得た回答を分析した。

　大幅な歳出削減を柱とする財政改革の進め方を聞いたところ、「断固決行すべきで強引さはやむを得ない」と回答した大阪府民は63％だった。京都府民は59％、兵庫県民は74％で、全体では64％だった。

　一方、慎重さを求める意見は、大阪府民で「（財政改革は）一年間調べて来年度から実施すべきだ」と答えた人が10％、「府民の意見を聞きながら進めるべきだ」が12％、「方法論について議論を深めるべきだ」が９％だった。

　同研究所は「政治家の支持率としては十分高い数字。知事のスピード感ある取り組みが評価されたのだろう」と話している。