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<グルジア>ロシア軍が南オセチアの州都制圧…反撃準備

8月10日21時37分配信 毎日新聞


 【トビリシ小谷守彦】グルジアからの分離独立を求める南オセチア自治州での軍事衝突は10日、ロシア軍がグルジアの首都トビリシ近郊を空爆するなど戦線が拡大した。グルジア内務省は同日、州都ツヒンバリがロシア軍の制圧下に入ったことを認めたが、グルジア軍は州都周辺にとどまり、態勢を整え反撃を準備しているという。

 ツヒンバリ周辺では10日もロシア、グルジア両軍の激しい戦闘が続いた。グルジアのテレビは、トビリシ近郊の戦闘機製造工場が10日未明、ロシア軍に空爆されたと報じた。またインタファクス通信は、グルジア西部の黒海沿岸にロシア海軍のミサイル巡洋艦などが展開し、海上封鎖を準備していると報じた。海軍当局者は「海上からグルジアへの武器供給を阻止するため」と説明している。

 ロシア外務省は10日、南オセチアの戦闘による死者は2000人以上と発表した。グルジア政府はグルジア側の死者は約300人としている。ロシアのラジオ局は10日、戦闘を取材中のジャーナリスト2人が死亡したと報じた。

 一方、同じくグルジアからの分離を求めるアブハジア自治共和国でもグルジア軍と独立派の戦闘が本格化し、独立派政府のバガプシ大統領は同日、10日間の「戦時状態」を宣言。大統領はグルジア軍支配地域のコドリ渓谷に独立派の特殊部隊1000人を派遣し、奪還作戦を開始したことを明らかにした。

 グルジアのサーカシビリ大統領は9日夜、ロシアのメドベージェフ大統領に停戦の提案を送付したと表明した。だが、ロシア側は否定している。

 カラシン露外務次官は10日の会見で、グルジアとの停戦交渉について(1)グルジア軍が進攻前の位置まで撤退する(2)グルジアが武力の不行使を確約する−−ことを条件に挙げた。

 また、軍事衝突の早期停戦を目指す欧州連合(EU)、米国、全欧安保協力機構(OSCE)の合同使節団が10日、トビリシに到着した。

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最終更新:8月10日23時16分

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