南オセチアに進攻したグルジア軍と、軍事介入したロシア軍との戦闘が拡大する中、グルジア政府は南オセチアから部隊を撤退することを明らかにしました。
グルジア軍とロシア軍の戦闘は、南オセチアと同じように独立を主張しているアブハジア共和国にも飛び火し、グルジアが実効支配しているコドリ渓谷周辺でアブハジアが軍事行動を開始しました。
ロシア軍も10日、グルジア国内の重要拠点に向けて空爆を行っており、黒海艦隊の艦船がアブハジア近海に出動するなど戦闘は続いています。
こうした中、グルジア政府の報道官は、「ツヒンバリ周辺の部隊を新しい拠点に移動させる」と述べ、南オセチアから軍を撤退させることを明らかにしました。
ロシアはグルジア軍の撤退を停戦の条件としており、撤退が確認されれば、停戦に向けた動きが進む可能性が出てきました。(10日17:15)