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【三重】

中高生ら医療への理解深める 志摩病院がサマースクール

2008年8月10日

人形の赤ちゃんのへその緒を切る参加者=志摩市の合歓の郷で

写真

 志摩市の県立志摩病院は9日、同市浜島町のリゾート施設「合歓の郷」で「メディカル・サマースクール」を開き、中高生が体験や医学生らとの交流を通じて医療への理解を深めた。

 医師・看護師不足が社会問題となる中、地域の子どもらが医療の世界を目指すきっかけにと、同院が志摩医師会などと連携し、昨年に続いて開催。志摩、鳥羽両市の中高生や県内の医・看護学生ら約110人が参加した。

 参加者はグループごとに分かれ、塗り薬の製造や電気メスで鳥肉を切る体験などをした。人形を使ってお産を再現するブースもあり、助産師が本番さながらに赤ちゃんを取り上げる様子を子どもらは身を乗り出して見守り、へその緒を切らせてもらうなどした。救命に関する劇や医師の講演もあった。

 医療関係の仕事に興味があるという志摩市文岡中の巽円佳さん(3年)は「学校では体験できないことなので良かった。電気メスは思ったより使いやすかった」と満足げだった。吉村平(ひとし)院長は「(イベントは)病院と地域との結び付きを強くする意図もある。地域で病院について考えてもらう契機となれば」と話した。

  (飯田竜司)

 

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