日本の食料自給 |
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食べ物が国産品でまかなわれる割合を熱量(カロリー)に換算して示す食料自給率は、06年度で39%。農林水産省は自給率を15年度に45%に引き上げる目標を掲げているが、13年ぶりの40%割れとなった。1965年度には73%あったが、米の消費量の減少や、輸入飼料で育った牛肉を多くとるようになったことなどから、低下を続けている。
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オーストラリアの大干ばつ |
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06年の大干ばつの原因の一つと見られるのがエルニーニョ現象。太平洋中部からペルー沖にかけて海面水温が高くなるエルニーニョ現象により、そこに上昇気流が発生。それが大気の流れに影響を及ぼして、オーストラリア上空の下降気流を強めたことで、一帯が強力な高気圧に覆われ、雨雲を寄せ付けなかったと分析されている。1956年のメルボルンオリンピックでボート競技の会場にもなったウエンドリー湖などが干上がったほか、
深刻な水不足で農業用水を狙った水泥棒が頻発するなど、社会問題にまで発展した。日本でもオーストラリア産の原料を使った食用油、チーズなどの値上げが相次いだ。
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うどんに適した小麦 |
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独特の食感、コシを求められるうどんにはタンパク質とデンプンの割合が重要という。干ばつなどで小麦の実に十分な水分が届かなくなると、デンプンが減ってタンパク質が増え、一定量を超えると麺が固くなりすぎ、パンや中華麺に使えても、うどんには適さなくなってしまう。
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