2008年08月10日
伝説の怪物・谷亮子さんでも銅という現実に日本勢総崩れの悪寒。
谷さんでも銅止まりでしたか…。
5大会目の五輪で3個目の金メダルを、それも「ママでも金」を狙っていた谷亮子さんが、残念ながら準決勝で敗れての銅メダルとなりました。日本勢としては競技開始初日でのメダル獲得を、まずは素直に喜ぶべきなのかもしれませんが、谷さんだけに銅では寂しい感じがするところ。
確かにこのところ、谷さんに以前の化け物のような強さはありません。昔ならいつ、どこで、誰とやっても、谷さんの勝利は揺るがなかったものですが、最近では全日本選抜体重別で山岸絵美に敗れたりと、連戦連勝というわけにはいかないようになりました。やはり、あのモンスターも32歳のメスだったのです。体調や育児と相談しながら、ベストな状態で試合に臨まなければ苦杯を喫する…人間レベルに衰えてきたということなのかもしれません。
それでも、「人間レベル」で考えれば谷さんの強さはいまだ健在。2005年の大晦日に佳亮くんを出産し、その後は育児(主に授乳)に奮戦してきたのです。まだまだ子供も手が掛かりますし、普通ならもう少しノンビリしてから仕事復帰したいぐらいのところ。しかも谷さんの場合、すでに世界選手権を6度、五輪を2度制していたのです。モチベーションという点からも、苦しい現役の世界に復帰するというのは、並大抵のことではなかったはず。その中で、07年には世界選手権を制し、08年には五輪で銅メダルを獲得したのです。これで「谷無様」「谷終了」という気にはとてもなれません。だから、本人にもこれで谷亮子伝説を終了させることなど考えず、「復活の金」を目指してもう一度戦って欲しいもの。佳亮くんも、北京のことはまだ記憶に残らないでしょうしね。
さて、それとは別に、谷さんの結果は日本選手団全体にとって非常に厳しいものとなりました。今大会は日本勢の苦戦が予想されています。その中にあって、数少ない金メダル有力候補の谷さんが、初日を盛り上げられるかは勢いという面で大事なポイントでした。特にメダルの稼ぎ所である柔道では、07年世界選手権で日本勢は谷さんのものを含めて、3個しか金メダルを獲得していません。しかも、残り2つ…男女無差別級での金メダルは五輪に階級が無いことを考えれば、五輪階級での世界王者は谷さんだけだったのです。それだけに、この結果は選手全体に重く圧し掛かることになるでしょう。
「北京では判定で不利がある」「日本は勝てない」こういう先入観をぶち壊せるほどの選手は、なかなか居ないもの。谷さんが銅メダルに終わり、野口みずきも体調不良となれば、あとは北島康介に何かトラブルがあれば、日本勢のムードは総崩れです。事前予想でも金5〜6個という低調なものでしたが、それをも下回る結果も期待できそうな悪寒がしてきます。
これが「史上最低の五輪」の幕開けにならなければいいのですが…。
◆朝から景気の悪い頭を映すのは止めた方がいいかもしれない…。
いよいよ競技開始というこの日、TBSの中継開始と同時に飛び込んできた、この景気の悪い頭。「厳しい戦い」「ごまかしはきかない」など、後ろ向きな言葉ばかりが脳裏をよぎり、早くも嫌な予感が漂ってきます。
←しかも初日から関係者に死者が出るなど、ムードも最悪!
早いよ!
大会終了までに何人死ぬんだ!?
そんなムードの中でも金メダルの期待を懸けられる数少ない選手・谷亮子さん。「空気に影響されない」ことは、エステティックTBCのCMに「BEAUTY ATHLETE」として堂々と出演しているあたりからも周知の通り。何とか、悪い流れを断ち切ってもらいたいところ。
まず1回戦は、アメリカ代表のマツモトに対して注意のポイントを含めて有効2つの優勢勝ち。
続く2回戦は地元中国の呉樹根と、共に指導を取られるなど技の出ない展開のまま、ゴールデンスコアの延長戦に突入。
←この辺はサクッとやって欲しいのだが…。
←しかし延長戦では小外刈りからポイントを奪って勝利!
攻めれば簡単に勝てる相手にも徹底した慎重策でいく…それが谷さんの見つけた金メダルへの答えなのでしょう。
←そんな感じの谷さんは、3回戦も指導のポイントのみで勝利!
改めて見ると、谷さんの試合はつまんねぇなwww
さぁ、そして迎えた準決勝。この大舞台も、5度目ともなれば慣れたもので、谷さんの表情は枯れているというか、景気が悪いというか、非常に落ち着いています。
←試合はにらみ合いからスタート!
両者ともに相手有利の組み手を嫌い…というか、自分だけ組み手を取りたいというような感じで、両者はにらみ合いを展開。
←開始から1分30秒、ほとんどの時間はジャブの打ち合いに終始!
組み手を取ろうとすれば弾かれる、高速で行き交う両者のジャブは、柔道というよりは総合格闘技に近い攻防。
←ついに両者に指導!
しかし、そんな指導に耳を貸す谷さんではありません。
←引き続きジャブの打ち合いを続けて、ついに両者に注意!
本当につまんねぇなwwww誰だよ「日本の柔道は一本取る柔道」って言ってたヤツwwww
←ジャブだけでは決着がつかないと見た谷さんは、飛び込んでからのローキックを狙う!
引退後はK-1から誘いがくるなw
←それでも両者は引き続きジャブの打ち合いを続ける!
こりゃいい加減、両方ともスリッパで引っ叩けと思っていたところ…
←何故か谷さんにだけ警告が!
時間は残り30秒、相手のリードは技有り1つ分。いかな谷さんと言えども、これは厳しい状況です。
←自分だけ警告という事態に、さすがの谷さんも怪訝な表情!
うーん…全盛期の谷さんなら、こうなる前にポイントでリードしていたものなんですがね…。
←結局そのまま谷さんは準決勝で敗退!
「ママでも金」の夢はここで終了。しかし、それ以上に寂しかったのは谷さんの淡々とした負けっぷり。
金メダルを逃しては涙し、次の大会への闘志をメラメラと燃え上がらせていた谷さんとは思えないほど、引き上げる際の表情も淡白なもの。潔いというよりは、もはや「金」への欲望は以前ほどではないという感じにも見えました。本人の胸の内には、引退という選択肢があるのかもしれませんね…。
よもやそんなことはあるまいと思いつつも、これが谷亮子最後の五輪となるかも、いや最後の試合となるかもしれない、そんなことを思いながらテレビの前で正座をして見守った3位決定戦。
←谷さんは鮮やかな払い腰で一本勝ち!
ちなみに谷さんは、今大会でただの一度も、相手の技でポイントを失ってはいません。
←銅メダル獲得でもこの表情!
どうでもいいけど、これで金・銀・銅全種類が揃ったね!
←表彰式でもメダルに目もくれない谷さん!
金メダルはかじっても、銅メダルはかじりませんよ…と。
←とりあえずお疲れ様でした!
試合後、即座にロンドン宣言が出なかったのは寂しかったですが、「復活の金」を期待していますよ!
そろそろ夫が主夫業に専念して、妻の戦いを全力でサポートすべき!
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コメント一覧
やっぱあの消極的な柔道はないよなぁ。
今回は柔道も含めて総崩れの予感ですね。
北島ですらなんだか危うい予感がします。根拠はないですけど、やっぱ中国ってことでwww
もう休ませてあげたい
谷さんのネタが振るわないとなると、愛ちゃんも危ういですね。
世界のおっちょこちょいが笑わせてくれるのを期待。
ちなみに私は野球で興奮する予定です!
なぜ谷だけ指導?
「世界中の選手が私の能力を引き出してくれる」と語っていた谷さん。そんな女王様の演武に下された判定が3回目の指導でした。
谷さん本来の柔道は、実はシドニーで終わっています。アテネは演武でつかんだ金でした。
次からは舞台を国会に移し、「国民のために」がんばってきた柔道着をピンクかなんかその辺のスーツに着替えてひと働きしてみてほしいです。
そうやって何年かすれば、どの大会で何色のメダルを取ったのか、みんな忘れてくれると思います。橋本聖子さんのように。
しかも、その後は相手選手逃げてるじゃん。あとから逃げるのはOKって、いいのかよ。
要するに欧米人の都合のいいようにルール変えすぎ。
史上初の全競技制覇www
五輪後の中国情勢が楽しみwww
谷亮子氏はこれだけ日本の柔道にメダルをくれたのだから銅でも素晴らしいだろう
けど彼女ほど金の似合う柔道家はいねーな
滑ってましたからね。
あれこそ、警告だよね。