韓国利上げこうみる:インフレに効果なく景気が一段と減速=HSBC
<HSBCのアジア太平洋担当エコノミスト、フレデリック・ニューマン氏>
据え置きを予想していた。インフレ率は明らかに上昇しているが、韓国経済の成長リスクは極めて大きい。家計全体と中小企業セクターは莫大な負債を抱えている。経済成長が落ち込む可能性が高い。この段階での金融引き締めは、インフレ圧力に意味ある効果をもたらすことなく、景気減速を深刻にするだけだろう。
韓国銀行(中央銀行)は過去数カ月間に公表してきた非常にタカ派的な声明に整合性を持たせる必要性を感じたのだと思う。中銀の信認が問われているため、インフレ期待を抑制するため利上げを行うことを考えたのではないか。今回が今後かなり長期間にわたり最後の利上げになることも示唆している。私見では、現時点での利上げによって、いずれ利下げが実施されるチャンスが高まったと思う。
消費者物価指数(CPI)は第3・四半期末にかけて恐らく7%のピークに達するとみている。インフレが問題であることは疑いない。しかしわれわれの見方では、現在は成長リスクの方がインフレリスクより大きい。
韓国の利上げに関する詳細は[nJS8224427][ID:nJS8224427]をダブルクリックしてご覧ください。
(ソウル 7日 ロイター)
原文参照番号[nSEO292901](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nSEO292901]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)
© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.