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あおもり協立病院医療事故:直接取材に応じず 発表文「数時間早く麻酔薬」 /青森

 あおもり協立病院(青森市、横田祐介院長)で男性患者が麻酔薬投与後に意識不明となっている問題で、病院側は直接取材に応じず、9日、横田院長名で「医療事故について」と題した発表文を報道各社にファクスするだけの対応を取った。

 病院側は事故について、患者の家族が公にすることを希望していないとし、誰が投与したかなどの状況説明は行わず、9日になって文書を報道各社に提供しただけ。問い合わせや取材には一切、応じていない。

 発表文によると、事故は7月10日午前11時半ごろ発生。不整脈の治療のために入院した患者に対し、本来は鎮静効果のために治療直前に投与すべき麻酔薬「イソゾール」を、誤って数時間早く投与。呼吸が抑制されて一時重篤な状態になったという。発表文は「現在状態は安定化している」としている。しかし意識が戻ったのかなどの詳しい容体は発表文からは分からない。

 発表文は事故の要因について、「職員教育の不十分さ、業務基準順守の不徹底、職員間連絡の不十分さなど、多岐の要素が絡んだ複合的なものと考えられる」とし、事故調査委員会を設置して調査中としている。【野宮珠里】

毎日新聞 2008年8月10日 地方版

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