医師不足に陥っていた武雄市民病院(樋高克彦院長)が11日、休止していた救急医療を約4カ月ぶりに再開させる。24時間体制で患者を受け入れるという。縮小を余儀なくされていた診療科目も復活する。
同病院によると、2010年2月に事業を引き継ぐ医療法人財団池友会(北九州市)から医師派遣を受け、今月末までは9人体制で内科や外科、脳神経外科など12診療科目の診療を行う。9月1日以降は、医師12人体制になるという。
救急医療は3人体制で緊急手術に対応。薬剤師や看護師、検査技師の派遣も受け、磁気共鳴画像装置(MRI)やエコーの検査も24時間365日稼働させる。
同病院の蒲池真澄・医療統括監は「暫定的なスタートとなるが、徐々に充実させていく。来院した患者は断らず、全員診療する。市民のための病院になるよう万全を期す」と話している。
=2008/08/10付 西日本新聞朝刊=