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2006-12-18
■[Text]マルチ商法に嵌ると、金や友達だけじゃなく自分の人生まで喪うぞ。
悪徳マルチ商法の被害者をインタビューしてみた:Life is beautiful
http://satoshi.blogs.com/life/2006/12/post_4.html
先日、ひょんなことから悪徳マルチ商法の被害者(24才、男性、四大卒、現在ニート)をインタビューする機会があった。社会人になりたての若者を餌食にする巧みにしくまれたワナ。表面上は合法的なマルチ商法を装っているが、その実質はねずみ講だ。この手の悪徳商法は決して今に始まったものではないが、これだけ教育が充実し、ネットに情報があふれる時代になったにも関わらず被害者が続出するのを放置しておくのは、このブログで常日頃から発言をしている身としては許せない。そこで、今日は、そんな被害者を一人でも少なくするための私なりの試み。
確かに、マルチ紛い商法は後を絶たないというか、段々と巧妙化してる気が。
その手の商売で代表的なのはアムウェイとかニュースキンが有名だが。
そして、業種に偏りが見られるのが特徴だ。一番多いのは健康食品・化粧品系、浄水器、風呂釜、次に続くのは投資話系あたり。
多分、健康食品とか化粧品業界がマルチ商法と相性がいいのは、割と口コミによる販促が通る、というか早い時期からCGMの形がとり易いってのがあったからだろうと。要するに、ブランドの知名度にとらわれ辛いってのが裏目に出たというか。
ネットが普及すると、その傾向は更に強くなった気がする。「@コスメ」とか結構規模でかいし。
むしろ、宣伝機会が増えると言う意味でも、マルチ紛い商法が蔓延りやすい環境になってるのかもしれない。
その青年と話して何よりも驚いたのが、彼自身が被害者だということにまったく気付いていないこと。現在ニート生活中の彼いわく、「自分が本当にやりたいと思う仕事をするためには、生活の基盤が必要。その基盤作りのためにこのネットワークに参加した。もう少し傘下の会員を増やすことができれば、何もしなくても黙って月70万円の収入が入ってくるようになる。」
まあ、そのニート青年は大学出たとは思えないぐらい世間知らずで頭が悪いっていえばそれまでだ。
月70万稼ぐことの重さがわかってねえというか。
容姿のハンディがなく働けてかつ高給かつカタギの仕事の代名詞だったら、カニ漁船かS急便ってよく言われてたんだが、カニ漁船は漁業経験者じゃないとまず無理だ。船が小さいのと、漁期が時化やすい時期だしね。ギャラはマグロ漁船よか高いだろう。
そしてS急便。俺も3年ほどドライバーやってた。
働いた当時は初任給40万、見習い終了で45万、その後順調だったら3ヶ月ごとに3万程度昇給してた。それでも月70万行くのは3年ぐらいかかるんじゃないかなと。まあ、途中で昇格したらもっと早いが・・・。
ちなみに、当時のS急便は3年もてばどこ行っても通用するといわれてた。まあ、それだけハードだったわけなんだが。
今のS急便はそこまで高給じゃない。研修終わっていいとこ33万だからな。70万まで行くにはどれだけかかることか。
要するに、手に職持たずに70万稼ぐってことは楽なことじゃない。ちょっと考えりゃわかることだ。
また、そこまで働きたくない。でも稼ぎたい人には他にこんな仕事がある。
歌舞伎町あたりの雑居ビルにある違法ビデオショップの雇われ店長だ。ちなみに、手入れがあって捕まったら店長が罪をかぶり、その上に行かないようにする。もしその上にまで累が及んだら・・・。フィリピンあたりの運河に内臓全部抜かれた死体が上がるんじゃねえかと。
給料は月50万、捕まって釈放されたら別途ボーナスが付くらしい。
要は、頭を使わないで金を稼ぐ方法は、身体を張るか、非合法に走るかというのが現状だ。
稼ぎたきゃそれなりのことはやれってこと。
ここで、マルチ商法とねずみ講の違いについて補足する。構造は似てるけど、法律上は結構違うんで。
まず、ねずみ講について。
基本的にねずみ講は、「何らかの団体に参加する参加者が、金品を上位会員に支払って、下位会員を募って金品を徴収し、その下位会員が更に会員を募り…として、徴収された金品は上に納められる際に、集めた会員の数に従って集まった金品がそれぞれの会員に配当の形で還元されるという仕組みを謳った物」だ。
要するに、「商品は介在する必要はなく、ピラミッド型の会員構成の団体で、まず下位から金を吸い上げ、上位が下位に還元する」というのがねずみ講。
で、何が問題かというと・・・これって必ず破綻するわけです。地球の人口は有限なんで。
仮に、会員の勧誘ノルマを5人とします。そうすると、n世代の構成人数=5の(n-1)乗になります。
単純計算すると、構成人数だけで、日本の人口を1億2700万人としますと、13代目を集めかけたところで日本の人口をオーバーします。
13代目に必要な人員で244140625ですので。そうすると、13代目の人は当然回収できません。12代目の人もノルマがクリアできないので回収できません。
じゃあ、11代より前はどうなるかといったら、そこら辺は還元率の問題も絡むので難しいのですが、相当上位じゃなきゃ利益は出ないでしょう。
そうすると、下位の代ほど人数が膨大になるので、被害は膨大になります。
さらにいえば、その手のルールは上位に有利になるように作られてるからなあ・・・
また、勧誘しなきゃテメエの扶持がもらえないってわけで、身内、友人、知人を勧誘して人間関係を潰してしまうっていう問題点もあります。
勧誘した人を搾取して成り立ってるんで。
で、さすがにねずみ講については現在は違法で刑事罰もあるのですが、その法律ができたのは、「天下一家の会」事件の後でした。
そのときにボスを取り締まる法律がなかったので、議員立法で成立したという経緯があります。
天下一家の会:wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E4%B8%80%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%BC%9A
ちなみに天下一家の会は、その後、残党が雨後の筍のように似たような感じでマルチ商法に行ったり、ねずみ講やったりしてました。
そして、マルチ商法。
こちらは、「連鎖販売取引」と言われ、こんな性質を持ってます。
1. 広義の商品の販売(そのあっせんを含む)の事業である。又は、有償役務の提供(そのあっせんを含む)の事業である。
2. 広義の商品の再販売、受託販売、若しくは、販売のあっせんをする者を誘引(「勧誘」の意味)する。又は、同種役務の提供、若しくは、その役務の提供のあっせんをする者を誘引する。
3. その者に対して、「特定利益」(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引する。
4. その者に対して、入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担(「特定負担」という)をさせる。
5.1から4の性質を全て含む。
要するにこんなことだ。
・商品を販売Orサービスを提供する。
・販売代理店・ディストリビューターを募る。
・代理店・ディストリビューターに対して、紹介料・販売マージンを払う。
・代理店・ディストリビューターに対して、なんらかの金銭的負担をさせる。
で、注意していただだきたいのは、「ねずみ講と違い、マルチ商法自体は特定商取引法で定められた合法的な商取引」ということだ。
ただ、ねずみ講と共通してる性質に、こんなところがある。
・多段階式に連鎖していく性質
・先に登録した者が後に登録した者の利益を受ける
・口コミと説明会により、商業活動に関して知識や経験が乏しい一般消費者が勧誘のターゲットになり加盟することが多い仕組みである。
・新規加盟者を増やすことや、加盟者及び配下の加盟者(ダウン)の商品購入金額により、自分がランクアップしたり(ランク制度)、
報酬(コミッション、ボーナスとも言われる特定利益のこと)の対象範囲が大きくなり、利益が増える仕組みがある。
・加盟者の報酬(コミッション、ボーナス)の原資は、組織内で流通する商品の中間マージンや新規加盟者の加盟料等である
以上のことから、建前上はモノ売ってても、実質はねずみ講って奴が蔓延る下地になっている。
そして、マルチ商法の性質上、上位が下位を搾取する構造になってるので、勧誘する身内、友人は自分より下位になるわけで。
さらに、下の売り上げで自分の利益が増える性質上、強引な販売に走り勝ちな問題があります。
その青年は数ヶ月前にネットワークに参加し、すでに20人の会員を傘下にリクルートしたという。その青年の恋人、後輩、友人に始まり、さらにすでにその人たちの知人にも広がっているという。それぞれの会員は、2万円弱の入会金を払ってネットワークに入会し(2万円以上だと違法)、各種セミナーに参加してさまざまな教育(別の言い方をすれば「マインドコントロール」)を受けた後、35万円の浄水器・サプリメントからなる「スターターキット」を自由意志で購入した後に(これを義務化すると違法になる。かなり優秀な弁護士をかかえた組織のようだ)、今度は自分の傘下の会員集めに走るという。
つーか、テメエの女、友人まで巻き込むって、おまえ死んだ方がいいんじゃねえのか?ニート君よ。
で、インタビューした人のコメントで、「2万円以上は違法」というのがあったんで、法令的に説明する。
現在の特定取引法の前身である訪問販売法では、連鎖販売取引の定義として、「特定負担が2万円以上」というのがありました。
ただ、現在の特定商取引法では、特定負担が1円でもあれば連鎖販売取引の定義に当てはまるので、この場合は、「特定商取引法」の制約から外れた商売やってりゃ違法ってことになります。インタビュー内容見てると、その辺は押さえてるというか。まあ、弁護士抱えて無くても、特定商取引法見りゃ一発でわかる話。
で、このケースの場合、問題は還元率と、ニート君が負担した特定負担について、概要書面・契約書面が交付されているか、そして書面が交付されてる場合、実際の負担と合致してるかどうかというのが問題です。それがなかったら違法なんで。
彼に言わせると、その40万円近い投資も、「自分の傘下の会員を集めることさえできれば、すぐに元が取れるようになるし、実際、月々70万円を稼いでいるシニア会員もいる」らしい。
私が、「君自身は、月々幾ら稼いでいるの?」とたずねると、「来月には30万円はもらえるはず。今月は後一人入る予定だし。来月に三人増やすことができれば、ランクが上がって30万円もらえることになっている」と少し歯切れの悪い答えが返ってくる。
マルチ気狂いの典型的な姿です。
実際、中学の同窓会とか行くと、必ず一人ははまってるんだよな。この手のビジネスは。S急便に至ってはそれで辞めた奴が後を絶たないですし。
確かに、仲間売ったことで金は入るけど、仲間を失う損失は半端ないんだよね。それすら気づかないのかって。
「じゃあ、今月はいくらもらったの?」と尋ねると、「約15万円」だという。「じゃあ、元はもう取ったんだね」と言うと、「お金をもらい始めたのは先月からなので、まだ元は取れていない」と言う。
で、ポイントとして、「必ず一度は配当を寄越す」ってのがあります。それには以下の効果があるからです。
・そのマルチの元締めに対する信頼性の向上
まず、その手のビジネスの場合、「使った金は戻ってくるのか」という不安はついてくるわけで、それを払拭するのにはいいかと。
・更に信者を勧誘するためのニンジンになる
そうすると「もっと勧誘すればもっと貰える」と思うわけで、勧誘活動に明け暮れます。
さらに聞き出すと、上流の会員から買わされた色々なものを含めると出費がトータルで45万円、ネットワークから受け取った額は、トータルで30万円弱だという。数ヶ月懸命にリクルート活動に励んだあげく、差し引き15万円の損だ。買わされた浄水器はもちろん使ってもいない。
まあ、マトモに考えれば損だよな。で、上位会員からモノ買わされる云々ってのは、下の稼ぎがよけりゃよいほど自分が稼げるんで、そういうことになるわけで。
そして、その手のマルチ商法の特徴としては、以下のことが挙げられるかと思う。
・実際の品質は3割増しだが、値段は7割り増し。
某アムウェイはその典型というか。
アムウェイ使ってる奴が必ず言う台詞は「品質はめちゃくちゃいいのよ」って奴。知り合いがファンで(ディストリビューターはやってない)、貰って使ったが、客観的に見て、確かに品質は悪くない。ただ、値段は恐ろしく高いが。
その「品質3割増し、値段7割り増し」というのがミソなわけで。
その手の購入層って「いいものを使うには値段を惜しまない」という性質があるのと、「品質にばっかり目がいって、コストパフォーマンスにたいする意識が逸れる」というのがある。
また、それなりに品質がよくないと、口コミで広がらないってのがある。
そして、一番大きいのは、売り込みに力が入るってことだ。
・売り上げのいいディストリビューターに対する半端ない賞賛
要するに、一般信者に対するニンジンみたいなもんです。
・信者ばかりで囲い込まれた世界
説明会とか行くと、モロにそんな感じだよ。奴等、アムウェイの洗剤、飯にかけて食ってもおかしくねえぐらい目がイッてるし。
「よくそれだけのお金があったね。」と尋ねると、ニートになる前の仕事でためた貯金を使ったという。「みんな若いのに、良く35万円も出せるね」と指摘すると、「貯金がない場合には、消費者金融から借りてもらう」という。私が顔をしかめると、「フリーターやニートにとっては、安定した収入を確保することはとても重要。そのための投資だと思えば、35万円は安いもの」だとの返事が返ってくる。彼は、本気でこのネットワークが会員のためになると信じているのだ。ある意味で、「自分だけが儲かれば良い」と思って他人に入会をすすめる確信犯よりもたちが悪い。
まあ、サラ金は金の使い道聞かない、てかごまかせるからなあ。てか、定職ないのによく借りれたなと。
そして、そのニート君はかなり頭が悪い。
裾野が広がるごとに会員確保も困難になり、配当が途絶える日は必ずくるわけで。
そのときにじゃあ、テメエに何が残ってるかといったら、浄水器の在庫の山と多額の借金、そして友人は誰もいなくなる。
安定した収入どころか、樹海行きになるか練炭焚くしかなくなるぞ。マジで。
そして、テメエが紹介した友人・彼女もまたその友人等を紹介することで、テメエより酷い状況になるわけだ。
実際、S急便でも、マルチやらかして借金こしらえて借金返済のために来たって奴いたよ。S急便って、採用面接のときに借金の金額聞く会社なんだけど、俺、借金なしと答えたら、面接官に「本当に借金ないのか」って言われた。で、新人研修のときも志望動機が借金返済のためってのが半分以上だった。
で、マルチにやられてる同期もいたけど、借金が600万って言ってた。普通なら自己破産レベルだ。
そして、更に怖い話として、そのマルチ商法が破綻しても、破綻したところの残党はまた新しい奴こしらえて、会員勧誘にいくわけで。
そこで使われるのは、テメエのようなマルチにはまった馬鹿の顧客リストなわけで。
まあ、マルチだけだったらまだましだ。また反省なく乗っちまって「金がない」といったら「いい金貸し紹介しますよ」となり、その金貸しが闇金だったっていうこともあるわけだし。カモリストは高く売れるしね。
さらにいえば、商品は手元にあるから、「騙された」という感覚が起こりづらいから、その手の奴って繰り返しやすい。
私が「ねずみ講って何か知ってる?」と尋ねると、「聞いたこともない」という(学校ではいったい何を教育しているのだろう)。私が「これって、一見合法的なマルチ商法の形をとっているけど、実質はねずみ講と同じだ」と指摘しても理解できない様子である。「こんな風に、無限に会員が増えないかぎりなりたたないものをねずみ講って呼ぶんだ。こんなシステムはいつか必ず破綻する。経営者たちは、たぶん会員が十分に集まったところで、お金だけ持って計画倒産させるから、その時に損をするのは、君がリクルートした末端の会員たち。そして、その時にせめられるのは君だよ。」と厳しく指摘をする。
指摘はある程度正しいと思う。俺だったら友達がそういうのに手を出してたらぶん殴ってでも止めさせるし、そうしてきた。
学校で教えるのもいいんだけど、そもそもねずみ講の概念・違法性を正しく教育できる先生が少ないからなあ。あとは理解が難しいってのがある。
等比級数の概念ってわかりづらいというか、実感し辛いからなあ。
むしろ、被害例の提示と被害者のコメント、そして何故起こったのかというのをケーススタディ形式で教えるしかない。
そして、マルチ商法の一番大きな問題点として、「自分の周りの人間関係を完膚なきまで破壊する」というのがあるのだが、その怖さがわかってないのが被害を拡大させる原因なんだろうと。そして、被害者連中見てるとつくづく思うんだけど「自分も加害者」っていう認識が全くないか、少ない。それも問題だ。
じゃあ、何故人間関係を完膚なきまでに破壊するか段階追って説明する。
1 これはいいものだから友達に薦めなきゃ!それにあたしも儲かるし。
基本的に、友情ぶち壊すには、モノを売りつければいいってのがあるのですが、モノの前に「いい」をつけると、その辺の罪悪感が薄れる。
そして、売る際に、「友達にすすめると更にいいことがあるよ」といえばOK
2 思ったより売れないし、友達が買わなきゃこっちも儲からない!
まあ、下の売り上げでコミッションが決まるからなあ。で、友情そっちのけで顔あわせるたびに売り込みって感じになります。
一方、自分も同様に上から買わされるわけで。その辺で友情がぶち壊れます。
3 友情も喪ったし、ビジネスも終わった。残されたのは借金の山と在庫の山
結局、損かぶってこんなのになるのが落ちですが、自分の持ってる人間関係は、みんな売りつけたおかげで完全に破綻します。
さらに友達の友達までそれは伝わるわけで。田舎だったら確実に地元に居られなくなります。
そしてその状況は、テメエが誘った友人知人も同様なわけで・・・友人知人が確実に敵に変わります。
そうなったら・・・あとはわかるよね。残されてるのは街を出て人間関係リセットするか、樹海行って人生そのものをリセットするかしかないよ。
縁故も無い場所で人間関係を新たに構築することって半端じゃなく難しいです。そうなってしまっては遅い。
結局のところ、彼自身がこのシステムの異常さに気が付いて目を覚ましてくれることを願うしかない。増え続けるニート・フリーターをターゲットにしたこの手の悪徳商法。法改正をいくらしたところで、いたちごっこで、「ねずみ講が本質的になりたたない」をことを理解できない青年たちが社会に送り出され続ける限りなくならないのだろう。こういう場を使って、社会にはどんな危険が待ち構えているかを彼らに知らせることが、ブロガーとしての私にできる精一杯のことだ。
筆者の優しさが伝わってくる。俺なんか、「女、友達売る奴は畜生にも劣るんで死ね」って感じなんだけどね。
ただ、ディスっただけじゃオナニー後のティッシュ並に役に立たないので、じゃあ具体的にどうすりゃいいかってのを書いてみる。
まずは、事前予防。
・友達にモノ売りつけるのは、友達を失くす行為だということを忘れないようにする。
・友達なくすのは、1千万失くす以上のものを失くすことだと心得る。
これらはどちらかというと道徳の問題なんだが・・・
・「他人に紹介すると儲かる」「不当に商品が高い」「商品以外にもお金がかかる」「ディストリビューター」という言葉を聞いたら即ちマルチ商法。
・他人に紹介して成り立つビジネスはいつか破綻が来るのでやらない。
もし友人、同僚に売りつけられたら・・・
・断固として断る
断り方はいろいろあるが「親の言いつけで・・・」とか、「会社の社則で・・・」のほうが無難。
・同僚の場合は、その同僚の直属の上司に通報する
基本的にマルチ商法については、懲戒解雇レベルの懲戒規程をもうけてる会社が多い。
社長及び人事に通報するってのも手だが、最終手段で差し支えないだろう。直属の上司のほうがベター。
で、この手の懲戒だと、上司の管理も問われることが多いので、聞き流すってことはないだろう。
・友人の嵌り具合、関係によっては消費者センターに相談(友人を救おうと思ってるんだったら)
法的対処が伴うので、専門家に聞いたほうがいい。そこから弁護士っていう流れもあるし。
また、身内が嵌り出すOr本人がはまりかけてる場合・・・
何故書籍がNGかというと、基本的にマルチ商法系の書籍って、マンセー本しかないんで客観的な評価にならない。
・商品販売よりも代理店勧誘、コミッションの説明に力入ってるんだったらパスする。
・「特定商取引に関する法律」に反してる場合は契約そのものが無効
詳しくは以下のURLで。
特定商取引に関する法律
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E5%95%86%E5%8F%96%E5%BC%95%E6%B3%95
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E9%8E%96%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E5%8F%96%E5%BC%95
・クーリングオフは契約書面の受領から20日間。ただし、契約書面を受領していなければ、いつまでもクーリングオフが可能である。
また、契約書面に法定記載事項が書いてない場合も同様で、いつでもクーリングオフが可能。
・クーリングオフ妨害があったにもかかわらず、「クーリング・オフ妨害解消のための書面」を受領していなければ、いつまでもクーリングオフが可能である。 要するに威圧とかそういう奴ね。
そういうのを業者に請求されたときは警察に相談。罰則規定がある。
・クーリングオフは、その旨の書面を発した時に、その効力を生ずる。
要するに、内容証明で送りつけたらそれでよし。その際の書面は相手にガタガタ言われないように内容証明+配達証明で送る。
そこら辺で結構損は軽減されるだろう。
次に、身内or親友が嵌って、なんとかしたい場合。
・相手が自宅住まいだったら、親に連絡する。
これは、俺がマルチやってる人間にかかわって得た嫌な経験から。
俺、20代前半の頃、マルチがらみで元カノとそれですげえ嫌なことがあったんですよ。
その元カノ、すげえかわいかったんだけど、まあ虫がつきやすいって奴で。そもそも家柄も学歴も全て俺より上で、ついでにいえば収入も俺より上だったんですよね。おまけに年もふたつ上で。で、付き合ったけど他に男つくられてジ・エンドって奴で。すげえ好きだったから悔しかった。
で、忘れかけたころにその彼女から電話あったんだよね。また会わないかって。
まだ好きだったんで会って、やることやったわけだけど、どうも様子がおかしい。金に困ってる感じというか。
やることやった時はさらにおかしいというか、上手く表現できねえんだけどセックスが荒れてた感じだ。援助交際やったことないんだけど、援助交際のセックスってこんな感じなんだなって感じ?抱いてるけど、俺に抱かれてるんじゃなく、何か目的があってって感じで。
案の定、やり終わったらお金貸してのこと。理由は交通事故云々だったような。3万円貸した。還ってこない予感はした。
その後もしばらく会って、抱いて、金を少し貸すことの繰り返し。様子があまりにもおかしい。
で、元カノの友人で、俺も知ってる人に電話したら、様子がおかしい。詳しく聞いたらマルチに嵌ってた。ちなみに二で始まるアレだ。
一度買ったらあまりにも勧誘が凄いんで疎遠になってるとか。それで合点がいった。
要するに金に困ってるってことだ。俺より高給取りで自宅暮らしなのに何故俺に金の無心するのか納得がいった。
そして、その元カノからまた電話。借りた金返すからまた会わないかと。で、会ったら俺に、「君のためになるから」といって連れていかれたのは、いわゆるマルチの説明会って奴。そもそも宗教じみた感じの雰囲気になじめないので、強引にその場所を出た。金もねえしね。
で、彼女が追っかけてきたよ。「もう私のこと愛してないの?愛してるんだったら一緒にやってよ」って言って。
目がイッてたし、百年の恋も覚めるってこんなことだよな。以後、電話は居留守にして、会わないようにした。
なんとかしてやれるっていうレベルじゃなかったし。留守電も会員勧誘かモノ売りか金の無心。
しまいには俺の職場の前で待ってたよ。で、たまらず彼女の親に連絡。後で彼女の親から連絡あったんだけど、とてつもねえ借金抱えてた。結局彼女の親には自己破産を勧めて、彼女とはそれっきり。電話番号も破棄したよ。貸した金は戻ってきたけど。すげえ後味悪かったよ。
以来、そいつとは連絡取ってない。
で、金がもったいないというより、マルチに嵌ってる奴に金貸すってことは、さらにそいつを嵌らせることになるんだよね。
多重債務者に代払いするのが効果がないのと一緒で。
当時は消費者センターもよく知らなかったからその方法とらなかったけど、知ってたらその方法もあるなと。
そして、縁を切るという選択肢を考えることも必要だと思う。そうしないと自分にまで累が及ぶわけで。
一番いいのは、消費者センターや、弁護士に相談するのがベストかと。
そして、本来、マスコミが真っ先に叩かなきゃならんのはそういう「マルチ紛い」の悪徳商法なんだけど、逆に宣伝してたりするからなあ。近未来通信なんかそのイイ例だし、テレビや新聞でアムウェイやニュースキンを批判してるのは見たことねえ。
社会正義語って正義面するんだったら、そこらへんも言及しろよな。
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