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【週刊韓(カラ)から】韓国で「東京ブーム」、ガイドブックもベストセラーに (1/2ページ)
韓国で出版される日本関連の本といえば、日本批判一辺倒の「反日」や日本に対する優越感を感じさせる「克日」色の強いものが多かった。だが、韓国の若者の間では、いまやそうした対日感情は薄まり、「東京ブーム」が起きている。
タイトルに「東京」がつくガイドブックや紀行本、小説…。ソウル市内の大型書店には、そうした書籍が30冊近くも並んでいる。若者の間では、東京はファンションやアートなどの流行の最先端が集まる街というイメージなのだそうだ。
大型書店「教保文庫」によると、海外旅行ガイドブックの中で欧米を押しのけて最も販売好調なのが「日本」関連のガイドブックなのだという。タイトルに「東京」がつく新刊本も2006年は35冊だったのが07年には45冊、今年は8月現在ですでに34冊が出版されている。
しかも、一般的なガイドブックだけでなく、個人旅行者や東京を何度も訪れるリピーター向けの詳しいものが目立つ。
東京のカフェを取り上げた『カフェ東京』や『東京シングル食卓』と題して東京で「ひとり食」を楽しめる店を紹介した本、面白い店や、しゃれたスポットを紹介する『東京の宝物倉庫』と、その内容も多種多様だ。
韓国人女優のぺ・ドゥナが個人的に30回以上東京を行き来して書いたエッセー集『ドゥナの東京巡り』というのもある。元KBSアナウンサーが東京を旅行して書いた『太陽の旅行者』は韓国内の6大書店の旅行エッセー部門で堂々の1位に輝く売れ行きだ。
フィレンツェとともに東京が好きという韓国人女性のフリーランサーが書いた『東京散策』は散策コースや店を写真満載で紹介。韓国人旅行作家が書いた『東京裏通りの話』は表紙に「怪しい魅力が息づく」と文言も添えられ、浅草や神田などの裏通りで見聞きした話をおもしろおかしく掲載している。