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モーリタニア:軍がクーデター 大統領府を制圧

 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ北西部モーリタニアの首都ヌアクショットで6日、軍がクーデターを起こし、大統領府を制圧。アブドライ大統領やワゲフ首相らを拘束した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、大統領府周辺には軍用車両が集結。政府機関や国営放送局などを包囲したが、大規模暴動や流血の事態は発生していない。

 大統領は6日、軍参謀長と大統領警護部隊司令官のアジズ氏の解任を発表した。その直後に軍が大統領府に押し入り、大統領を連れ去った。直ちに軍部が「国家評議会」の創設を宣言するとともに国営テレビを通じ、アジズ司令官の評議会議長就任を発表した。

 モーリタニアでは05年8月、軍が無血クーデターで政権を掌握した。07年3月の大統領選でアブドライ氏が選出され、同4月、民政移管が完了したが、今年6月には内閣不信任決議案が提出されたほか、首相は7月、内閣を改造するなど政治危機に直面していた。

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 ■ことば

 ◇モーリタニア

 1904年に仏領となり、60年独立した。人口約312万人の国民のほとんどがイスラム教徒で、公用語はアラビア語。国土の5分の4が砂漠。北アフリカとの隊商の中継地「シンゲッティ」など四つの古代都市遺跡が世界遺産に登録されている。自動車のダカール・ラリー(通称パリ・ダカ)の競技ルートだったが、同国内でテロの危険があるとして08年のレースは全面的に中止された。

毎日新聞 2008年8月7日 東京朝刊

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