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モーリタニアで軍部がクーデター、大統領と首相を拘束

2008年8月6日21時21分

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 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ西部モーリタニアからの報道によると、首都ヌアクショットで6日朝、軍がアブドライ大統領とワグフ首相を拘束し、大統領官邸や国営メディアなど政府系の建物を占拠した。大統領報道官は、この日更迭された大統領警護部隊のトップによる、政権転覆を狙ったクーデターと発表した。

 モーリタニアを兼轄する在セネガル日本大使館などによると、大統領警護部隊が大統領官邸に午前9時過ぎに侵入。大統領を拘束して立てこもっているという。アラブ系衛星放送局アルアラビヤは、首謀者らが率いる「国家評議会」による「(アブドライ)元大統領の軍幹部更迭は無効だ」との声明を放送した。大統領の安否は不明。

 一方、国際協力機構(JICA)広報室によると、国内にいる邦人15人の援助関係者は全員、無事が確認されたという。

 アブドライ氏は05年の軍の無血クーデターのあと、民主選挙を経て07年4月に就任。食糧高騰問題などへの対応が批判され、今年5月に内閣を一新したが、新内閣も7月の不信任決議を受けて総辞職した。今月4日には国会議員48人が与党を離党するなど、政情の混乱が続いていた。

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