【台北・庄司哲也】8日付の香港紙「星島日報」(電子版)によると、中国国家品質監督検査検疫総局・食品生産監督管理局の〓建平局長(42)が今月2日に飛び降り自殺した。原因は不明だが、同紙は「司法当局と接触していたという情報がある」としている。
食品生産監督管理局は、中国で生産される食品の安全、検査、監督などを行う機関。日本で中毒事件を起こした「天洋食品」製造の冷凍ギョーザが回収後に中国国内で流通し中毒を起こしたことが表面化したが、この事件への対応にも当たっていたとみられる。同紙は〓局長の自殺後の今月5日に同総局の李長江総局長が会議を開き、清廉な職務と規律の徹底を強調したと伝えており、自殺が汚職に関連する可能性を指摘している。
毎日新聞 2008年8月9日 東京朝刊