(cache) 2人の旗手、二つの国旗 政治に翻弄された合同行進
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     韓国選手団が入場し、3カ国を挟んで北朝鮮選手団が大声援を受けて姿を現した。2人の旗手、2つの国旗。その距離約150メートル。「統一旗」を掲げ、ともに歩みを進めた前回アテネ五輪から隔たった南北選手団のこの距離が「分断国家」の重い現実を示した。

     史上初の南北合同入場が実現した2000年シドニー五輪を皮切りに、国際総合大会の開会式で合同行進を定着させ、対立の歴史を乗り越える意思を世界に示してきた。しかし韓国の李明博政権誕生後の南北関係の悪化で、流れは大きく後退した。

     北朝鮮は国際オリンピック委員会(IOC)の仲介も拒否。韓国の後に続く「連続入場」にも反発し、土壇場で行進順は変更された。あらゆる局面で、南北が鋭く対立した1990年代以前の状況を思い起こさせる。「現在の南北関係の突破口となるのは、スポーツしかない」(韓国紙記者)という見方がある。政治的な思惑のはざまで、南北和解の象徴は漂流している。(共同)

      【共同通信】

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