ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

社保庁札ツキ職員 厚労役人に「格上げ」のデタラメ

 宙に浮いた年金問題にひと区切りつけようと、2010年に非公務員型の公法人「日本年金機構」に衣替えする社保庁。この年金機構の職員採用を巡って、信じられない事態が進行している。機構に移れない職員について、町村官房長官は「厚労省で採用する可能性もある」と匂わせた通りに、ダメ職員を厚労官僚に“格上げ”するシナリオが着々と固まってきているのだ。

 機構に不採用とされるのは、社保庁時代に懲戒処分歴のある867人、労組にヤミ専従していた100人超の計1000人前後。

「この数字に含まれているのは、国家2種と3種のノンキャリだけです。処分を受けたキャリアはみな厚労省からの出向組だったので、組織改組に伴って本省に戻りました」(社保庁総務部)

 キャリア組がこっそり本省に戻っているのも納得できないが、札ツキのノンキャリ組も本省で引き取ることになったのはこういう事情らしい。

「若手職員は保険などの金融関係に働き口を見つけられたが、年齢の壁やスキル不足がたたった3分の1程度の300人が再就職先を見つけられずにいるのです。民間の懲戒免職にあたる分限免職にすると訴訟リスクが高まるため、厚労省が受け入れざるを得ないという理屈だったようです。機構に移る職員の身分は民間になるのに、不祥事の火種になった張本人たちが国家公務員の立場に安住する。ふざけた話です」(霞が関事情に詳しいルポライターの横田由美子氏)

 民間にたとえれば、ダメ社員の烙印を押された子会社勤務のサラリーマンが本社に“栄転”するようなものだ。人事院はこう言った。

「そもそも、社保庁は厚労省の外局。社保庁職員は広い意味で言えば厚労省の職員でもあるので、異動に問題はなく、試験などを受ける必要もありません」(人材局)

 年金問題で泣かされっぱなしの国民の理解が得られるわけがない。

(日刊ゲンダイ2008年8月6日掲載)


コメントするにはログインが必要です
ログインしてください
投稿

前後の記事

国内アクセスランキング

注目の情報
鏡を見てドキッとしてる?
髪の生え際にガッカリ…。そんな毎日を続けるなら、
リーブ21の「発毛実感コース」にトライ!
原因が分かれば、対策が見つかる。


抜け毛・薄毛に もう悩まない!