温室建設は、以下に示す8項目の工事です。

 ・温室基礎 ・温室本体(鉄骨工事・被覆工事) ・灌水設備(養液栽培設備) ・スクリーン設備 ・暖房設備

 ・循環扇及び換気設備 ・複合環境制御設備 ・電気設備

 ダッチライト型ガラス温室とは、施設栽培の先進国オランダにて開発された多連棟式の大規模温室ですが、当社に於ける風洞実験により、耐風・台風(風速60m/sに耐える)対策、耐震構造を考慮した堅牢な構造物です。
 ダッチライト型ガラス温室の形式としては、3.2m幅又は、4.0m幅の屋根を2つ繋ぎ、トラス構造の梁で支持する構造のダブルルーフタイプ(図−1)と3.2m幅の屋根を3つ繋ぎ、同様にトラス構造の梁で支持する構造のトリプルルーフタイプ(図−2)があります
 当社のガラスシャトーは、標準としてはダブルルーフタイプ(3.2m幅×2/4.0m幅×2)を採用しています(日本の気候・気象条件に適している為)

  ・温室内設備の詳細は、下に示す項目ボタンを選択して詳細ページに進んで下さい。

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 ダッチライト型温室とは

 施設栽培の先進国のオランダにて開発された多連棟式の大規模温室です(オランダ国内名称:フェンロー温室)。

 温室の形式は、4.0m幅(又は3.2m幅)の屋根を2つ繋ぎ、トラス構造の梁で支持する構造により、間口を8.0m(又は、6.4m)とするダブルルーフタイプ(図−1参照)と3.2m幅の屋根を3つ繋ぎ、同様にトラス構造の梁で支持して間口を9.6mとするトリプルルーフタイプ(図−2参照)の2形式があります。

 ガラスシャトー(フィルムシャトー)では

 当社のガラスシャトー(フィルムシャトー)は、トマト栽培を基本とする為、畝(うね)間隔等の適正より、標準としてはダブルルーフタイプの(4.0m幅×2/3.2m幅×2)を採用しています。

 ダッチライト型温室を当社に於いて日本の気候条件及び日本の建築基準に適合する様に設計した温室です。
 温室で重要視される台風等の強風にも耐えうる様に、当社に於いて風洞実験を行い(セントラル硝子(株)の協力により)、耐風強度として風速60m/s(観測点高さ10m標準)に耐えうる構造となっています。又、耐震構造も同様に地震国日本の基準に適応する様に設計した堅牢な構造物です。

 

図−1 ダブルフェンロータイプ
図−1 ダブルルーフタイプ

図−2 トリプルフェンロータイプ
図−2 トリプルルーフタイプ


強度上の特徴
 耐震強度は、基礎・上部構造物共に震度7にも耐えうる構造としています。
 台風等による損傷を防ぐ為、最大風速60m/s(観測点高さ10m標準値)に耐えうる構造としています。
(風速に於ける強度は、研究所との共同実験{風洞実験}により強度照査を行っています)

  セントラルガラス(株)所有:エッフェル型境界層風洞装置にて実験
   風洞実験状況

風洞実験状況

風洞実験状況

風洞実験状況

構造上の特徴
 軒高は、4.3mから5.3m(基礎高さ0.3m含む)と高く、ダッチライト型温室の特徴として、軒高から棟高までの無駄となる切り妻部の高さを抑えています。
 屋根の角度は20〜22°であり、被覆材支持部にアルミ部材を採用している為、採光性に優れています。

強度・安全上の特徴
 使用しているガラスは、強化ガラスを採用しています。このガラスは、通常のガラスに比べ丈夫である上(普通板ガラスの3倍の強度)に、もしガラスが破損した場合でも、鋭角になった破片にはならない特徴を持ったものです。