ひと足早く行われた男女サッカーの試合が気分を盛り上げてくれた。北京五輪はいよいよ八日夜、開会式を迎える。
アトラクションでは中国五千年の歴史が再現されるという。詳しい内容は本番まで秘密で北京五輪組織委員会がリハーサルの一部を伝えた韓国のテレビ局に苦言を呈した。どんな華麗な歴史絵巻になるのか、わくわくする。
選手にとっては努力の成果が問われる時がきた。日本勢の活躍が期待される半面、緊張はいかばかりか心配になる。日本オリンピック委員会(JOC)の公式サイトで、先輩がアドバイスを送っている。
ソウル大会競泳男子百メートル背泳ぎで金メダルに輝いた鈴木大地さんは「準備してきた人間は、全力を出すのみと開き直れる」と記す。やってきたことに自信を持てと力強い。
ロサンゼルスやソウル大会のレスリングで活躍した太田章さんは負けることなど想像せず、食事も睡眠も勝つためのステップと考えるよう勧める。前回アテネ大会アーチェリーで銀の山本博さんは興奮で眠れないことさえ「五輪なればこそ」と思えば楽しめると語る。
岡山市出身の女子マラソン連続メダリスト有森裕子さんは、五輪は夢や目標を追うことの素晴らしさを知る機会と記している。見る側も精いっぱい応援し、感動して、元気になろう。