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首脳会談で首相、ギョーザ捜査の進展要求 胡主席「早期解決に全力」
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【北京=酒井充】福田康夫首相は8日、北京五輪開会式に出席するため中国を訪問した。夕方から温家宝首相、胡錦濤国家主席と相次ぎ会談し、中国製ギョーザ中毒事件の解決に向けて捜査を一層進展させるよう求めた。胡主席は早期解決に全力を挙げる意向を表明した。
ギョーザ中毒事件について、福田首相は「日本国民の関心が高い。一刻も早く解決するために、一層の努力をお願いしたい」と述べた。胡主席は、「早く解決するように全力を挙げる」と応じた。また首相は、6月に中国国内で同様の事件が起きたことに触れ、「(日本で起きた事件と)関連性があるかどうか究明を続ける」と伝えた。
会談後、福田首相は同行記者団に対し、ギョーザ事件をめぐり「胡主席は真剣に耳を傾けていた。(事件は)進展すると思う」と述べた。
一連の会談ではこのほか、福田首相が北京五輪の開会への祝意を表明、四川大地震による被災地の復興支援に協力することを改めて伝えた。また、両国の戦略的互恵関係をさらに発展させることを確認した。
首相の訪中は昨年12月以来、2回目で、胡主席との首脳会談は7月の北海道洞爺湖サミット以来4回目。温首相とは昨年12月に続き3回目。会談は、胡主席とは40分余、温首相とは約30分間行われた。首脳会談に先立ち、福田首相は人民大会堂で開かれた胡主席夫妻主催の歓迎レセプションに出席した。