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米の通院患者、高齢化で10年間に26%増加
【ワシントン=USA TODAY(ナンシー・ヘルミック)】高齢化が進む米国で病院にいく人が増えている。2006年に病院にいった回数は1人当たり4回で、のべ11億回と、1996年より26%増加。この10年間の人口増加率は11%にすぎない。
米疾病対策センター(CDC=Centers for Disease Control and Prevention)のキャサリン・バートさんは「高齢者の患者が増加している。この結果、医師や看護師などの負担が30、40年前より数段重くなっている」と指摘する。
救急救命室での平均待ち時間(06年)は56分で、98年より18分長くなっている。これは患者が増えただけでなく、救急医療施設が減少したことによるという。ただ、「大都市の病院では1時間以上待たなければならないところも多いが、通常は30分程度待てば診察してもらえる」とバートさん。救急救命室に運ばれてくる成人患者の主な病状は胸部の痛み、腹痛、頭痛、息切れなど。15歳以下の患者ではせき、吐き気、耳の痛み、頭部や首、顔面の負傷など。
また、高齢化に伴い、診察を受けにくる患者のほぼ半数は高血圧、関節炎、高コレステロール、糖尿病、鬱(うつ)病(びよう)など慢性的な疾患を抱えているという。
(原題)Aging population making more visits to the doctor’s office