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【不育症 赤ちゃんに会いたい】(上)見えにくい原因 (1/2ページ)

2008.8.8 11:03

 妊娠しても何度も流産や死産を繰り返す不育症という病気がある。何らかの原因で妊娠を維持することが困難で、赤ちゃんがおなかの中で発育できずに亡くなってしまう。辛い病気にもかかわらず、不育症専門医は少なく、検査や治療に保険が適用されない部分が多いなど課題は山積している。治療に取り組む人たちの声を中心に、現状を追った。(武部由香里)

 「私は、おなかの中で子供が育てられないのかな」

 神戸市に住む宏美さん(40)=仮名=は結婚して2年目の27歳で初めて妊娠した子を流産したとき、こう思った。仕事のせいかもと退職したが、その後も2回流産してしまった。3回とも心拍が確認できた直後に亡くなってしまう初期流産だった。

 「2回流産した後、病院では『たまたまですよ』といわれたが、3回目は、妊娠がわかってすぐに入院したのにダメだった。妊娠するのが怖かったけれど、次は大丈夫かもしれない、という希望も捨てられなかった」と話す。

 流産を繰り返すはっきりした原因はわからなかったが、自分に原因があるのだろうと思い悩んだ。4回目の妊娠がわかったその日から入院し、血液の流れをよくする薬を24時間、点滴で投与する治療を2カ月間受け、胎盤が確認できてから退院。その後もおなかの中の赤ちゃんの発育が悪くなるなどしたが、何とか切り抜けて、長女を出産した。

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