最初、↓のニュースはまだ自分にはヘビーな話過ぎて、ヘッドラインで見ただけで詳しく知るつもりはなかったのだが、マイミクさんの日記で「真相らしきもの」を知り、おそらくは一方的な判断を呼ぶであろう報道内容を鑑みるとやはりちょっとまとめておかないとという気分になった。
●印で代理出産の赤ちゃん、出生届不受理…日本人夫婦は離婚 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日本人夫婦が、インド人女性に代理出産を依頼して女児が生まれる前、離婚したため、子供の母親や国籍が不明になっていることが7日わかった。
離婚した元夫は子供を引き取る意向を示しているが、外務省は、出産女性を母とする日本の民法の判例に従い、日本人としての女児の出生届は受理できないという判断を元夫に伝えている。
元夫が、子供を引き取るにはインド、日本国内の養子縁組に関連する法律の手続きを踏む必要があり、子供は現在、インドを出国できない状態だという。
(略)
外電などによると、昨年11月、愛媛県の40代の男性医師と妻だった女性は、インド人女性と代理出産契約を結び、インド人女性は同国西部のクリニックで妊娠、今年7月25日に女児を出産した。夫婦は子供が誕生する前の6月に離婚。元妻と代理母は子供の引き取りを拒否している。
何の罪もないのに、実母・父の元妻の両方から「引き取りを拒否」され、生まれてきた子供には本当に気の毒なことだ。
また、代理母の是非論がいやが上にも盛り上がらざるを得ない話題でもあるが、そこはできるだけ(イメージではなく)実情を踏まえた上で各自のフィールドで議論なり判断なりすればいいと思う。
普通にこのニュースを眺めた場合、多くの方は
・夫婦(特に別れた妻)が身勝手
・日本の民法が時代遅れで硬直的すぎる
という批判の念を抱くことだろう。
ニュースの中では「元妻」のコメントや意思には何一つ触れられていないのだが、実は報道されるずっと前に、この「元妻」らしき相談内容がWeb上で繰り広げられていたという。
勿論匿名(ハンドルネーム)で行われたやり取りなので、この元妻と同一人物なのかは判別できないし、書き込みのすべてが真実かどうかは分からない。
ただ、状況があまりにも特殊(インドでの代理母出産)であること、時期がぴったり一致すること、まだこの件について何も報じられていない時期の書き込みは基本的に誰も得しない相談であることを考えると、「限りなく本人の可能性が高いのでは」と今のところ判断されているようだ。私も同一の事例である確率が高いと思う。
[注:あくまで時期・年齢・状況などがほぼ一致するので、個人的に上記のように仮定してエントリを進めていくことにします。2つの事例が同一と確定するものではありません。勿論似たような境遇の夫婦に起こった全く別件の事例という可能性もあります。また、掲示板に書き込む上で年齢・地域等についてフェイクを交える手法もよく用いられるものです。この点については各自ご判断ください。]
長くなってしまうが、このニュースに興味をもたれた方は是非ご覧になっていただきたい。もし別人の相談内容だとしても、代理母出産の運用における最悪なケースの一つであることは間違いない。
以下の内容は、妊娠・出産・育児に関する情報サイト「babycom(ベビーコム)」の中にある不妊・高齢妊娠専門の相談室内に寄せられたもの。不妊関係の相談掲示板サイトは他にもあるが、babycomのものは比較的歴史が長く、ユーザーも多い大手の部類である。
「アクアマリン」というハンドルネームの相談主が元妻と目されている人物であり、レスに応じて何度か書き込みをしている。
以下、相談主の書き込みを抜粋。
●高齢出産VOICE - 話題の詳細 :: babycom(全相談内容)
【不妊】代理出産と不妊治療
アクアマリン -- 2008年06月24日 15:09:40
いつも、このサイトを拝見させていただいております。
41才 結婚歴9ヶ月 不妊治療歴9ヶ月の者です。
医師である主人(48才)が以前から関心を持ち調査していた
インドで昨年の11月にIVFに挑戦しましたが、排卵済みで採卵
出来ず、その場で主人が独断でネパール人から卵子提供を受け、
インド人の代理母が8月に出産を予定しています。
私自身はその後、日本で今年5月にAIHを1回、6月にIVFを1回、
挑戦しましたが、本日、リセットしてしまい失敗に終わりました。
今後、そのインドで生まれてくる子供を育てながら不妊治療を
続けようか、来月にでも離婚しようか悩んでおります。
主人との関係はこのインド問題を除いては大変良好で、心から
憎むことが出来ません。彼は子育てしながら、不妊治療を
続けられるかどうかは私次第、精神的にもつかどうかだけだと
申しております。
ただでさえ辛い不妊治療を全く自分の血を引かない赤ちゃんを
育てながら、続けていくことは自信がありませんし、もし、
2年以内に私が妊娠しない場合は、主人はまた、インドで同じことをするつもりでいるようです。私にとって、このインドでの
体験は本当に辛いものでした。
主人の子作りに対する執念は前妻との間の現在17才の娘さんから
そっぽをむかれてしまい、トラウマになっていることに起因して
いることと、田舎の長男で跡取り問題が深刻だからということの
ように思えます。
突飛な話題で恐縮ですが、皆様のご意見を頂けると
大変ありがたいです。よろしくお願い致します。
不妊治療中、あるいは治療を考えていて一定以上の知識のある人が集まる場だけに、専門用語が多い。代理母出産含めて言葉になじみのない方も当然多いだろうから、説明しつつ、いかに今回のケース(の夫側の行動)が異常な経緯で生まれたのかをご理解いただければと思う。
高度生殖治療、いわゆる不妊治療は数段階に分かれており、患者個別の状況に応じて、原則的には少しずつステップアップしながら結果を判断しつつ試みていく。もちろん事情に応じていきなり最難度の治療に挑む場合もある。
一般的に、高度になればなるほど費用も、女性への体への負担も重くなると思っていただいていい。
●人工授精
精子を直接子宮内へ注入する方法。注入時に質・運動率の高い精子をピックアップして選別し、成功率を高める処理をすることが多い。
これは精子提供者が夫かそうでないかによって名称が異なり、
・夫の精子の場合=AIH(配偶者間人工授精)
・夫以外の精子の場合=AID(非配偶者間人工授精)
と呼ばれている。
●体外受精-杯移植(IVF-ET)
女性の体から卵子を取り出し(採卵。ぶっとい針を卵巣に刺して吸い出すもので、不妊治療中最も痛みを伴う)、精子と混ぜ合わせて受精させる。(IVF)
受精に成功した場合、その受精卵を女性の子宮に戻して(ET)、着床・妊娠成立を期待する。
勿論受精できなかった場合はETに至らず試合終了となるし、着床しない確率も高い。
通常、人工授精を何度か行い成果が上がらない場合にステップアップする。
今回アクアマリンさんがインドで行ったのはこれ。
当然自分の体内に戻しているわけではないので「IVF」のみの表現となる
●顕微授精(ICSI)(今回は登場せず)
上記体外受精(IVF)の授精過程が異なるもの。
IVFがシャーレなどで自然に精子と卵子を混ぜ合わせるのに対し、こちらは文字通り顕微鏡を見ながら直接卵子の中に精子を注入して授精を行う。その後成功すれば受精卵を移植(ET)する。授精率はIVFよりも高いとされている。
女性側の採卵や周期調整等、負担の度合いは同じなので、状況判断や夫婦の年齢等を判断し、いきなりこちらにステップアップすることもある。
非常に高度な技術と設備が必要であり、実行できる病院の数は限られる。
ここで押さえていただきたいのは、代理母出産を考えずに普通に夫婦の間でこれらの高度治療を行うにあたって、普通に国内で行える治療だということ。山形のような田舎でも、当然医療機関の数は相当絞られるけれども可能なのだから、「代理母を考えていきなりインド」というのはかなり異常な話だ。
これが、「日本で治療を行ったがうまくいかなかったので最後の手段として…」というのならまだ分かる。
しかし相談者のプロフィールによれば
41才 結婚歴9ヶ月 不妊治療歴9ヶ月
ピンと来ない方の方が多いだろうけども、「結婚歴=不妊治療歴」。この時点でもう相当異常なことなのだ。
通常、不妊治療は「やりたいです」「じゃあ今日からはじめましょ」とはならない。
男女双方のさまざまな検査を行って、どういう原因が推定できるか、どの機能・部分が正常でどこに補助が必要なのかを判断しなければ「不妊」の判断は下せないし、治療の方向も見つけられない。
この検査、特に女性の場合は生理中や直後にしかできないもの、生理のない時期の前半・後半それぞれにしかできないものなどが混在しているため、効率的に進めても最低2か月はかかるものだ。
後の書き込みによれば、アクアマリンさんは「41歳という年齢に加えて子宮内膜症」だったために早めの行動になったということだが、40代でもタイミング法などのごく簡単な方法で妊娠する場合もあるし、子宮内膜症も治療を行えば状況がぐっと改善する場合も多い。第一問題が女性の側だけにあるわけではない。
それ以前に、年齢や状況などで即不妊認定が出るわけではなく、若い夫婦であれば結婚後2年間、30代付近ならば結婚後1年間を目安に「否認せずに日常的に性交渉を行っても妊娠できない」というのが治療を考える目安(30代後半で急いでいるなら半年とも)とされている。結婚後即不妊治療というのは通常ありえない。
結婚前にそれらの検査を済ませ、一定期間の性交渉を持っていたという可能性はあるが、その場合
「夫は妻の不妊を知った上で、代理出産した子の法律的な母として必要だから結婚した」
という、ハナから倫理的にアレというか、「だったら最初から若い女性と結婚しろよ!」という話になってくる。
時系列を追えば、6月が相談日で結婚9ヶ月目なのだから
結婚:10月頃
インドでIVF失敗・代理母に胚移植:11月
(その後もアクアマリンさんは自身の不妊治療を続行)
相談:6月
離婚届受理:7月
代理母出産予定:8月?
という感じになるだろうか。
インドでの経過に移ろう。
アクアマリンさんが採卵を試みている以上、当初の建前は「他人の卵子ではなく自分の卵子で」という計画(少なくともアクアマリンさんの認識では)だったようだ。
しつこいようだが、採卵→体外受精(IVF)は日本でも十分に行える範囲の技術。インドで行ったのはあくまで「現地代理母に受精卵を移植する」ことが最初念頭にあったからだ。
採卵はとても痛い難所だと書いたが、実はそれに至るまでも大変で、毎日のように排卵誘発剤を打って複数の卵子を育て、大きくする。ある程度大きくなってきたら、今度は「施術のベストタイミングになるまで排卵させない」ための注射も併用する。身体機能にかなりの無理をかけるだけでなく、薬の副作用も非常につらい。
この間、何度となく超音波検査を行いながらモニタリングするのが普通。
ここでは「良質の育った卵子をたくさん取る」のが目的なのだが、当然女性の体質やその時のコンディションによって、数が少なかったり、数は多いけれども大きく育たなかったりすることも多い。
アクアマリンさんの場合は、無事育ったのだけれども、タイミング悪く(という表現も本来はよろしくないのだろうが)排卵してしまったということで、こういう例ももちろんある。
通常は採卵が流れればその周期での治療は中止(リセット)となるのだが、問題はここから先で、夫は妻の意向を聞かずに「独断で」ネパール人から卵子をもらって先に進め、インドの代理母に受精卵を移植してしまう。
つまりインドの代理母の子宮に着床したのは、
「夫の精子と見知らぬネパール人の卵子による、アクアマリンさんとは遺伝上何のつながりもない受精卵」
ということ。
ここで「代理母出産(めんどくさくなるので受精卵を移植するものに限定)」について説明すると、移植する受精卵は
・妻の卵子+夫の精子
だけに限らず、
・妻の卵子+第三者から提供された精子
・第三者から提供された卵子+夫の精子
・第三者から提供された卵子+第三者から提供された精子
の3通りが存在する。
卵子・精子提供の是非や法的扱いについては代理母出産とはまた別に議論のまな板に上がっているのだが、現在の日本の法律では代理母出産自体を規定する法律が事実上未整備のため、ラインを設けて語ることは難しい。ここでは「必ずしも夫婦オリジナルの精子と卵子で行われる場合のみではない」ということだけ理解していただければいいだろう。
で、どうあれ、法的にも道義的にもメンタル的にも、ただでさえややこしいことになりがちな代理母出産なのに、さらに第三者の精子だ卵子だとなってくると当事者夫婦の気持ちの整理の問題も大きくなってくる。
そもそも不妊治療を始める上での大原則は、
「片方が突っ走るのではなく、夫婦両者が治療の知識と現状を学んで把握し、十分に心身の相互理解と合意を得た上で、医師とのコミュニケーション・相談を行いながら」
である。実際はこの「相互理解と合意」が最初のハードルになることが多く、こうなると(たいていは女性側の)心身にかかるストレスが重く、あらゆる意味で「もたなく」なってくる。
で、このアクアマリンさんの夫は、「何事も夫婦でよく話し合って合意に至った上で」というプロセスをすっ飛ばして、独断で(本来大ごとであるはずの)「第三者からの卵子提供」を進め、アクアマリンさんは完全に桟敷から弾き飛ばされた状態でベルトコンベアの上に乗せられてしまうのだった。
普通はこんな妻の意向を無視した判断はできないしやらない…という以前に、異国でいきなり卵子提供の手続きを進めるということなど、夫が医師という立場でなければ通常はとても不可能なことだ。
傍から見れば「いくら年齢や内膜症で負い目を感じていたとしても流されすぎ」という意見も当然出てくるだろうが、アクアマリンさんの場合は、「夫が医師」ということがすべての要因になっているように思われる。
通常、いかに夫婦で合意している、あるいは夫の方が積極的という場合であっても、毎日エコーや注射に通い、経過のカギを握るのが妻の体である以上、どうしても不妊治療は「妻主導・妻に合わせる」形になる。
知識面においても、医師や保健体育の専門家でもなければ、女性の体の周期やメカニズムについて1回の説明でさくっと理解できる男性は稀だろう。
しかるにこの場合は、「夫が医師」であるがゆえに結婚と同時に不妊治療の道を決められ、さくっと海外施術、その上に予定調和のごとくに卵子提供…と、凄まじい速さのベルトコンベアに乗せられて、あれよあれよの間にすべてが進行してしまったのではないだろうか。
夫が先走るタイプの不妊カップルであっても、通常は妻から「女性のサイクル的にそんなに早く進められない」と説明したり、「気持ちが付いていかないからちょっと待って、立ち止まって」と訴えることができるものだが、この夫婦の場合は、医師である夫から
「こういうものなんだ」
「お前は勉強不足・認識不足」
「全部プロである俺に任せておけ」
「年齢を考えれば時間がないんだからこれしかない」
と言われたりしたら従うしかなくなってしまうだろう。
アクアマリンさんの後続の書き込み。
返信ありがとうございました。
アクアマリン -- 2008年06月26日 19:10:14
みなさま
返信ありがとうございました。ご意見、大変参考になりました。
皆様から頂いたご質問を下記に箇条書きで回答させて頂きました。
もし、更にご意見頂ける様であれば、是非、よろしくお願い致します。
1. 夫は日本在住の日本人です。
2. インド人の代理母が妊娠してから、私が不妊治療を続けた
理由は、自分に子供を授かれるか否か、自分の中で結論を出し、
もし、授かることが出来れば、きっとインド人で生まれてくる
赤ちゃんも育てていけるのかもしれないと考えたからです。
3. インドの赤ちゃんは主人の悲願である「万が一、離婚しても
誰も連れて行かない跡継ぎ」なので、仮に私がこの家を去っても
当面は姑が育てて、その後、主人は私の後の妻を探すようです。
しかし、主人の家族は現時点でこの現実を何も知らせれていない ようです。
4. インドでのIVFを初回に選択した理由は、私の採卵が失敗した
場合、その場でネパール人から卵子提供を受ける計画があった
ようです。そして、アメリカに比べれば破格に安価なようです。
5. 主人の「独断」については、私もふとこれは類稀なDVと呼べる
かもしれないと思いました。普段はとても優しい人なので、
私達の関係は良好に思えて、私が誤解しているだけなのかも
しれません。「主人のことを今も愛しているか?」という質問
には正直、分かりません。
6. 「血のつながらない子を育てること」は、少なくとも自分の
子を育てることよりも大変であろうという風には思えます。
そして何よりも、この事件が自分が納得・同意して行われたこと でないため、現在に至るまで受け入れることが出来ないというの が本音です。
7. 「離婚」はインドで事件が起こった直後から考えていました。
ただ、自分の妊娠の可能性にかけてみたかったという独りよがり な私がいて、今日に至ってしまったのかもしれません。
8. 「主人の人格上の問題」はきっと何かありますよね。
日々、一緒にいる私は冷静に見れていないだけなのかもしれ
ません。
返信ありがとうございました。(2)
アクアマリン -- 2008年06月27日 13:09:52
返信ありがとうございました。
皆様のご意見を拝読させて頂き、私もかなり心の整理がついて
きました。
インドの代理出産には夫婦のサインをさせられました。その時、
主人は「君に押し付けることはないから。」と言い、病院側も
「あなたのご主人が彼の子供を1人で迎えにくるので問題ありません。」と、執拗に迫られ、サインをさせられました。私自身、自分の身に起こっていることがあまりに恐ろし過ぎて、パニックだったのではと反省しています。そもそも、病院側は成功の可能性を高めるため、私の卵子が採取できたとしても、23才のネパール人の卵子を混ぜるつもりだったようです。そのため、私の採卵が失敗した
ことは「あなたの卵巣が悪い。」と言わんばかりに、彼等の行動を正当化する理由にされてしまいました。この病院では、「赤ちゃんや両親の幸福」より、「成功の可能性を高める」ことが最重要視
されているようでした。
主人がインドにこだわった理由は安価であることと、アメリカに
比べ、代理母と法廷闘争等のトラブルに発展する可能性が低いと
いう理由で選んだようです。そして何よりも、「離婚しても必ず自分の手元に残る子供」の確保のためには、卵子提供と代理母は好都合だったらしいです。
私もインドで生まれてくる赤ちゃんは一番の被害者だと思います。
私は今後、この赤ちゃんに100パーセント係っていく覚悟を決めるか、ゼロかのどちらかだと思っています。主人は「この世に
生を受けるだけで幸せ」と、また、勝手な自論を展開しています。
このインドでの事件をこの掲示板で公開しようと思った理由の
1つは、今後、どなたが卵子提供や代理出産を考えることが
あったとしても、「インドという国は避けたほうがいい。」と
お伝えしたかったということもあります。
アクアマリンさんが蚊帳の外だっただけで、どうやら「卵子提供」の手筈はすでに回っていたらしい。
しかもそれだけでなく、
「採卵がうまく行っても若い卵子を混ぜる(勿論秘密裏に)予定」
って……
シャーレの中でこっそり他人の卵子を混入って……
もうここまで来ると完全に「闇・裏の手段 というかマーケット」な匂いがプンプンするのだが。外国だからといってそれは倫理上許されるようにはとても思えない…
(第一それでネパール人女性との受精卵だけが着床したなら、子供が生まれた時点で外見的にバレない可能性の方が低いだろうに)
さらに、戸籍上の扱いについては、アクアマリンさんに「自分が産んだ子として偽装しろ」と要求し、犯罪の片棒を担がせようとしていた。
返信ありがとうございました。(3)
アクアマリン -- 2008年06月28日 12:16:14
みなさま
数々のコメント・アドバイスをお送り頂き、本当にありがとうございます。自分を見失いかけていた時に、客観的なご意見を頂けて
目の覚めるような思いが致しました。
日本でもIVFを受けられるのにインドに行った理由は、主人は私と出会う前から、このインドで子供を作る計画を持ち、かなり調べていたようです。そこに再婚しようとした相手・私が高齢で子宮内膜症持ちだったため、代理母の子宮をお借り出来ればとより簡単と思ったようです。また、複数の代理母を頼めば、一度に沢山の子供が出来るとも思っていたようです。このインドの病院は現地の新聞インディアン・タイムズで卵子と子宮の工場と表現されていましたが、正にその通りの様子でした。
私自身はこのインドの行きの件は、何度も反対し断りました。
結婚直後はこの問題で何度も喧嘩しましたが、結局、押し切られて
渡航してしまいました。恐らく私の中で、婦人科系が弱い自分に対する負い目があったため、負けてしまったのだと思います。
「私がそのインドの赤ちゃんと係ることは赤ちゃんにとっても、私にとっても悲劇」、「主人は結婚する資格のない人」、「私よりも跡継ぎが大切」、これに尽きる気がしてきました。
数日前に、主人は「あなたが25才ならIVFも失敗しないし、そもそもインドでこういうこともしなかったかもしれない。それに、君の老後の面倒を見る子供も必要でしょ。」、この発言を聞いた時に私の中で決心は固まりました。
インドでの国際養子縁組手続きは大変煩雑なため、この病院からの出生証明書は私がインドで生んだいう虚実を記載する予定の
ようで、まるで病院ぐるみの犯罪です。私が代理母の出産の頃に主人と共にインドに渡航しない場合は、致し方ないため、主人は国際養子縁組の手続きをインド人の友人に頼むつもりのようです。ただ、この日本の田舎である日突然、海の向こうから現れた赤ちゃんを主人の家族を含め周りの人たちはどう考えるのか想像もつきません。
インドで生まれてくる赤ちゃんを私が笑顔で迎えてあげられないことは、本当に申し訳なく言葉もありませんが、私も生身の感情のある人間なのです。もう心が壊れそうです。早急に主人と話合い最終結論を出し、皆様にご報告させていただきます。
返信ありがとうございました。(4)
アクアマリン -- 2008年07月 1日 13:03:46
みなさま
こんなに沢山のご意見を頂戴し、心より感謝申し上げます。
ご指摘の通り「私の主人・結婚・インド行きに対する認識も甘かった。」というのは、否めない事実です。そして、この事件の何パーセントかは私にも非があると思います。今回の事件を反省し、インドで生まれてくる赤ちゃんの平穏な生活を陰ながら祈り続けます。
また、しゅんちゃんさんからご質問頂いた、「仮に私の不妊治療が成功し、月齢の近い2人の赤ちゃんを周囲にどう説明するつもりだったのか?」の件ですが、当然、1番目の子供について周囲の人は私の子供ではないことは分かるでしょう。よって、主人は以前からそしてこれからも、「インドからもらった養子」で通し、その子供がある年齢に達したら、事実を話すつもりだったようです。
しかし、ここで言う周囲の人たちは「国際養子縁組??卵子提供??代理出産??」というかんじですので、恐らく主人にインド在住の愛人でもいて子供だけ連れてきたと想像するのではと思います。姑が赤ちゃんを迎えに行くのに同行するようですので、彼女がどう理解するのかは全くもって謎です。
昨夜、離婚届に署名させました。昨年11月からの苦しみから少し解放されたような気がしています。ただ、私の戸籍を悪用される懸念が残っていますので、冷静にことを進めようと思います。
ここ数日、主人の狂い度合いがヒートアップしておりますので
赤ちゃんを迎えに行った時には何をしようとするかわかりません。
一度は大好きだった主人のことを「仕返ししてやろう。」という気持ちはありません。でも、犯罪に加担するようになってしまうことはどうしても避けたいです。
今回の投稿に対しての皆様の返信はずっと暗闇の中にいた私には
本当にありがたいものでした。私は不妊治療を終了いたしますが、皆様のもとに1日も早く来るべき時が訪れますことを心よりお祈り申し上げます。本当にありがとございました。