
井上康生氏と乱取りする金丸選手(中央)。山下泰裕氏が見守る=北京市中心部のホテル(林泰撮影)
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【北京7日=林泰】北京五輪の柔道日本代表が七日、北京市中心部のホテル内の特設練
習場で公開練習を行った。金メダル獲得を狙う男子73キロ級の金丸雄介選手(白山市出
身、了徳寺学園職員)は中国での初練習でいきなり軽快な動きを見せた。
金丸選手は約三十分間、じっくりと柔軟体操とウオーミングアップを行った後、打ち込
みや投げ込みを開始した。ロサンゼルス五輪金メダリストの山下泰裕氏が見守る前で、シ
ドニー五輪金メダリストの井上康生特別コーチと乱取りする場面もあった。
練習後の記者会見で金丸選手は「やれることはすべてやってきた。あとは最高のコンデ
ィションで本番を迎えるだけだ」と、十一日の試合に向け、しっかりと調整する考えを示
した。さらに「(肩の)けがもあり、人一倍、悔しい思いをしてきた。その悔しさがバネ
になってここまで来られた。必死に勝ちに行く姿を見てほしい」と意欲を語った。
会見後、鶴来坂田道場の後輩、小寺将史選手がインターハイ柔道男子69キロ級を制覇
したことについて記者団から感想を求められ、「聞いてますよ。僕も負けません」ときっ
ぱり。道場の目標である「目指せ 石川県一、日本一、そして世界一」をかなえる気持ち
でいっぱいである。
このほか県勢は、ウエイトリフティング男子69キロ級の新谷義人選手(金沢学院大職
員)、同女子69キロ級の齋藤里香選手(金沢学院東高教諭)が非公開練習を行った。バ
ドミントン男子ダブルスの舛田圭太選手(金沢市出身、トナミ運輸)、バレーボール男子
の越川優選手(同、サントリー)も決戦に向け、調整した。