【第4回】 2008年08月08日
夫婦壮絶バトル!「ゴミ出しで怒り狂う女」vs「指示待ち人間になる男」
彼女たちは具体的にどんな怒りを感じているのだろう。直接聞いてみた。
■怒りその1:「あんたの分だけかい?!」
「『今日は仕事で遅くなるから、夕食が作れそうにないの』って夫に言ったら、なんて答えたと思います?!『あっそう。じゃ、オレの分は自分で作るよ』。どうしてそうなっちゃうの?私はどんなに忙しくたって、いつも2人分の夕食を作っているのに」(飲食業・50代女性)
■怒りその2:「ポテチの袋くらい捨てろ!」
「私はサービス業なので土日も出勤が多いのですが、留守の間彼が何をしていたか、一発でわかりますね。パジャマは脱ぎっぱなし、食べ終わったポテチの袋は捨てない、読み終わった漫画雑誌は出しっぱなし、食べ終えたカップラーメンも転がっている……。仕方なく後片付けしてますけど、ブチキレるのも時間の問題です」(サービス業・20代女性)
■怒りその3:「おかゆも作ってくれない」
「体調を崩した私に『熱があるのか。夕飯、急がないからゆっくり作っていいよ』。そして、自分は寝転がってテレビを見ているんですよ。なぜ、『おかゆでも作ってやろう』って思えないんだろう。もう自分は愛されてないんだ、と思ったら涙が出てきました」(事務職・30代女性)
夫の家事。
それは「愛の証」
だが、夫には夫の言い分もあるに違いない。
「オレの分だけね?」と確認して怒られた男性は「2人分なら2人分と先に言ってくれれば、それですむ話じゃないか」と思うだろうし、ポテチ袋を捨てない男性も「後片付けはまとめてやる主義なんだよ、自分のやり方を押し付けるな」と反論するかもしれない。おかゆを作らない夫は「作れなきゃ、そう言えばいいじゃないか。こっちは気を使ったつもりなのに」とむっとしているのではないか。
だが、彼らは重要なことを見逃しているようだ。3番目の女性が語っているように、じつは妻たちの怒りには裏がある。彼女たちにとって「夫の家事」とは自分への愛情表現のひとつなのだ。
女性は男性より、「非言語的情報」に対して敏感だと言われている。
これは、母性によって生み出された特殊能力といえるだろう。泣いている赤ちゃんが何を求めているか、父親にはわからなくても母親にはわかる。おむつが濡れているのか、ミルクがほしいのか、眠くてむずかっているのか――その表情やしぐさ、状況から察知できるのだ。
第4回 | 夫婦壮絶バトル!「ゴミ出しで怒り狂う女」vs「指示待ち人間になる男」 (2008年08月08日) |
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西川敦子
(フリーライター)
1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の前作「『うつ』のち、晴れ」は、ダイヤモンド・オンラインで人気No.1連載に。
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