犬肉料理店、衛生状態に問題 /ソウル
犬肉スープ店など20店のうち14店摘発
ソウル・オリンピック以降、ソウル市は20年ぶりに犬肉料理店の衛生点検・取り締まりを行った。その結果、重金属や細菌の数値に大きな問題はなかったが、衛生状態が悪い店が多いことが分かった。
ソウル市は先月15日から18日まで実施した江西・陽川・江南区など夏の滋養食を提供する料理店20店(ポシンタン〈犬肉スープ〉店16店、サムゲタン〈若鶏の腹に高麗ニンジンなどを詰めて作ったスープ〉店4店)を調べたところ、14店が摘発され、過料を科すなどの行政措置が取られることになった。ソウル市が7日、明らかにした。ポシンタン店7店とサムゲタン店1店は調理場でゴキブリが発見されたり、料理器具や冷凍庫が清潔でなかったりするなど衛生状態が悪いことが分かり、過料が科せられた。同市は「ポシンタン店は古いタイプの平屋建ての建物で営業する場合が多く、調理場の衛生状態がよくないケースが多く見られた」としている。
また、ポシンタン店3店とサムゲタン店2店は従業員が健康診断書を入手していないことが分かり、同様の措置が取られた。流通期間が過ぎたコショウを使い摘発されたサムゲタン店1店は15日、営業停止処分となった。
注目された犬肉の衛生検査では、ひとまず重金属の含有量や細菌数には大きな問題がないことが確認された。犬肉は畜産物処理加工法上、「家畜」と定められておらず、現在は有害な重金属・細菌の人体に対する基準値がない。このため、集めた犬肉14点に対し、豚肉などほかの食用肉の基準を適用したが、同市によると、検出された鉛(0.003‐0.029ミリグラム/キロ)、ヒ素(0.088‐0.402ミリグラム/キロ)、カドミウム(非検出‐0.001ミリグラム/キロ)などはすべて基準値以内だったとのことだ。
また、細菌でも、食中毒を起こすサルモネラ菌、O‐157、リステリア菌などは検出されず、抗生剤や抗菌薬の成分も出なかった。しかし、肉3点からは食中毒を起こす危険がある黄色ブドウ球菌が豚肉の基準値を上回る量で検出された。だが、同市は「各種の細菌は調理することですべて死滅する。犬肉は生で食べることはないため、問題ない」と説明している。
チョン・ジソプ記者
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