連載
石川英彦の「FXハマリ道」:
FXにハマる3つの理由 (2/3)
[石川英彦(マネーライフナビ),Business Media 誠]
FXの3つの面白さ
誤解を恐れず一言で表現するとすれば、FXとは「誰もが参加できる世界的なゲーム」。日本にいながらにして、それも自宅で世界の主要通貨を売ったり買ったりできるのだ。世界中の人たちが取引に参加し、地球全体が市場となって、24時間世界のどこかで通貨の売り買いが行われている。
これまでさまざまな金融商品に投資してきたが、今のところ筆者にとって一番楽しく、かつ広くオススメできると思うのはFXだ。FXの何が楽しい&オススメなのか? 以下3つ、大きな特徴を挙げてみる。
特徴1:選択肢が少ないから初心者にもとっつきやすい
FXで主に取引されている通貨は、米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、ニュージーランドドル、日本円など。主要通貨以外の通貨を合わせても、FXで扱う通貨は最大でも17種類程度だから(業者によって異なる)、例えば銘柄が数千もある海外株式などに比べると初心者にも取っつきやすい。
| 国・地域 | 米国 | 欧州 | 英国 | スイス | オーストラリア | ニュージーランド | カナダ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 通貨 | (米)ドル | ユーロ | ポンド | フラン | 豪ドル | ニュージーランドドル | カナダドル |
| 外貨預金 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 外貨MMF | ◎ | ◎ | ○ | − | ○ | ○ | ○ |
| FX | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
特徴2:値上がっても値下がってもチャンスがある
FXは買ってもいないのに“売る”ことができる。仕組みはともかく、安いときに買って高いときに売るという通常の方法以外に、高いときに売って安いときに買う(買い戻す)ことで利益を得ることができる。つまり、どのタイミングでもチャンスがあるということだ。
特徴3:自由度の高さ――長期でも、短期でもOK
そして3つ目、これこそ筆者がFXの最大の面白さだと思うのが、非常に自由度が高く、誰でも、その人に合ったスタイルで取引ができるという点だ。大げさでなく、100人いたら100通りの取引のやり方がある。
長期でも短期でも、その人のスタイルに合わせて取り組めるのがFXの良さだ。じっくりと腰を据えて、数カ月〜数年計画で資産運用してもいいし、短期間で大きなリターンを求めて投機的な取引をしてもいい。毎日頻繁に売買を繰り返してもいいし、1週間に1回だけチェックする、という付き合い方もアリだ。
元手が少なくてもそれ以上の金額の取引ができるため、少しの値動きでそこそこの利益を得ることができる。市場が活発に動く時間に合わせれば、短時間で決着をつけられる。「元手は数万円で、1時間だけの取引」といった場合でも、充分に面白さが味わえるのがFXだ。“まずはやってみる”始めの一歩が、非常に踏み出しやすいのである。
数十分で飲み代稼ぎ?
FXには、100人いたら100通りの取引のやり方があると書いた。ここでは実際に、筆者がどんな取引をしているか紹介しよう。
筆者はせっかちな性格なので、FXの“短い時間でパパッと終えられる”というところがとても気に入っている。その特徴を生かし、ときどきやっているのが“FXで飲み代稼ぎ”だ。
例えば英国市場が開いてしばらくの時間は、ポンドがよく動く。そこで、その時間帯に数十分PCの前に張り付き、少しの値動きで売買して数千円〜1万円ほどの利益を狙うのだ。目標とする利益は飲み代程度と決まっているから、深追いせずにパッと切り上げる。
こういったFX取引は“投資”ではなく“投機”かもしれない。投資とは、ある目的のために戦略と根拠を持って資金を投じることで、社会資本の根源をなすもの。しかし、同じFXを投資目的で行うこともできるのだ。
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