夏休みが始まり、本格的なバカンスの季節がやってきた。しかし今年は不景気により「安くて便利なところ」に行く人が増えている。夏休みになると課外授業などで普段より忙しくなる子どもたちのスケジュールも考慮し、どこかいい避暑地はないかと探している人も多いだろう。

　こういうときにオススメなのはソウルの漢江屋外プール。来月25日までオープンしているこのプールは都心から近くて安い。太陽の光をたっぷり浴び、日光浴を楽しむこともできる。

　「わあ、涼しい！」「えいえい！」「キャー、水かけないで！」

　オレンジ色の水泳帽をかぶった5歳くらいの子どもたちが幼児プールで水遊びをしている。万が一に備えて、両親や先生がそばでしっかり見守っている。

　大人用プールの片隅では、カップルが浮き輪につかまって遊んでいる。プールサイドではビキニを着たスタイル抜群の美女たちが、全身にオイルを塗って日光浴を楽しんでいる。

　最近、ソウルの漢江屋外プールでよく見かける光景だ。厳しい暑さが続いた先週は、ソウル汝矣島の漢江屋外プールに1日6000人余りの市民が押し寄せた。汝矣島だけではない。トゥクソム、クァンナル、蚕室、蚕院、望遠など、ソウル市漢江事業本部が運営している六つの漢江屋外プールは、多くの利用客で連日大賑わいとなっている。地域により利用客の層が少しずつ違うが、共通しているのは都心でプールを気軽に楽しんでいるということ。もちろん、プール内部の施設や利用客のための便宜施設を補充すべきという意見もある。

　今月14日に汝矣島のプールで会ったイ・ヒョソンさん（35）は臨月に入った妊婦であるにもかかわらず、夫と娘と一緒に来ていた。イさんは「家の近所で気軽に楽しむことができるため、今年はもう2度目。昼食の後、利用客の少ない平日にビニールシートを持参し、気楽に冷たい飲み物を飲みながら2‐3時間遊んでいく」と微笑んだ。

　蚕室地区のプールに来ていたキム・ジニさん（32）は「不景気の上に子どもたちの塾もあるため、今年は簡単に近場で楽しむつもり」と話した。このほか、望遠地区のプールに来ていた大学生カップルは「暑い中勉強していたため少し頭を冷やすとともに、恋人とデートもしたかったので来た」と話した。

イ・ファスン記者